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親父のエギング塾 その31 横風の強い日はどうやって釣る?

今日は横風の強い日の釣り方について話してもらいます。
以前にも横風の強い日の釣り方については書いていますが、今日は親父の経験もまじえて書いて行こうと思います。

登場人物

クロ・・・エギングを始めたばかりの初心者
親父・・・エギング歴20年のベテランエギンガー


クロ
今日もよろしく頼むね。

親父
はいよ。

クロ
今日は横風の強い日の釣り方について、親父の経験も踏まえて話してもらいたいんだ。

【横風は出来るだけ避ける】


親父

ふむ。
了解。

まず、出来るなら横風は避けて欲しいんだね。

クロ
いきなり?
それじゃ、今日のタイトル「横風の強い日はどうやって釣る?」とは違った話になってしまうけど。

親父
まぁ、確かにそうなんだけど、釣り場へ行くと分かるよ。
横風になる場所は必ず人が少ないから。

クロ
どうして?

親父
追い風や向かい風が吹く場所よりも、横風が吹く場所の方がやらなきゃいけない事が圧倒的に多いからだよ。
つまり、横風は面倒くさいんだよ。

クロ
なるほど。
だから、人が少ないのか。
でも、実際、面倒なの?

親父
う~ん、面倒な事ってことさえ初心者の人は分かってないかもなぁ。
ただ釣り辛いなぁ、釣れないなぁって思うだけで。

でも、横風の場合は横風に対応した釣り方をしなければ、釣果はガタ落ちしてしまう。
だから、面倒であっても横風用の対応をしなきゃいけないんだね。

クロ
なるほど。
横風に対応する、かぁ。
で、具体的には?

【ラインメンディングをきっちりやる】


親父

横風の場合、まずはラインメンディングを「きっちり」やらなきゃいけない。
中途半端なラインメンディングではなく、きっちり、ね。

クロ
どうして?

親父
横風の日はただでさえラインが横に流されてしまう。
つまり、自分のラインが膨らんでしまうんだね。

でも、ラインが膨らんでしまうと、いくらエギをキビキビ動かしたくても、エギは絶対にキビキビ動いてはくれない。
その理由については以前話したと思うけど、膨らんだラインをしゃくっても、エギはタイムリーに動いてはくれないんだね。
つまり、釣れる確率がグッと落ちてしまうって事。

クロ
なるほど。
釣る為にはラインメンディングが必須って訳だね?

親父
そうだね。

ただ、思いっきり横風で、しかも強風の場合は、ラインメンディングしようとしても、出来ない事がある。

クロ
どうするの?

【小さくしゃくる】


親父

そういう時は極力海面から竿先を離さずしゃくる。
竿を高く持ちあげてしゃくると、どうしてもラインがふけてしまうからね、出来るだけラインがふけないよう工夫しながらしゃくるんだよ。

クロ
でも、しゃくりを小さくしたらエギの動きも小さくなって、釣れる可能性も低くなるんじゃない?

親父
うん、クロの言う事も一理あるね。

ただ、これはしゃくりの基本でも話した事なんだけど、重要なのはしゃくりの大きさよりもキレなんだよね。
だから、小さなしゃくりでも、キレを維持すれば大丈夫。
不安なら、小さなしゃくりを繰り返すといいかも。

クロ
なるほど。
一度に大きくしゃくるんじゃなく、小さくキレのあるしゃくりを複数回入れるって事か。

親父
うん、そうだね。
後は、ショートジャークを多用する事もよくあるかな。

ショートジャークは比較的ラインを張ったアクションだから、糸ふけが出にくいんだよ。
だから、横風に強いアクションと言う事が出来ると思う。

クロ
なるほど。
他にはある?

【シンカー】


親父

やっぱり、シンカーだよね。
完璧にラインメンディング出来ればシンカーは必要ないけど、足場が高い場合などは海面まで距離があり、どうしてもラインがふけてしまう。

そういう時は、やっぱりシンカーが必要になるね。

クロ
どうしてシンカーがいるの?

親父
普通、風のない日なら、エギは海の底に向かって一直線に沈んで行くよね?

クロ
うん、当たり前だね。

親父
でも、横風が吹く日は、ラインが風で煽られ、膨らんでしまう。
じゃあ、エギはどうなっているかと言うと、海の底へ一直線に沈みたがっているんだけど、ラインが膨らんでしまっているせいで、そのラインにエギは引っ張られてしまう。

つまり、海の底へ向かう「下」への力と、ラインに引っ張られる「横」への力、この2つの力が同時に働く事になるんだ。

クロ
それってつまり?

親父
エギが通常より沈みにくくなるって事。

クロ
なるほど。
だからシンカーなんだね。

親父
そうだね。
状況を判断して、必要な量のシンカーを使う事になる。

クロ
他にはある?

【しゃくる方向】


親父

後はしゃくる方向かなぁ。
例えば右から左へ風が吹いているとする。
そうすると、ラインは左に膨らむよね?

クロ
そうだね。

親父
その場合、竿をどうやって振るかって問題。

クロ
どうやって?

親父
そう。
竿を左に振るか、真っ直ぐ振るか、右に振るか。

クロ
真っ直ぐじゃダメなの?

親父
問題は、どうやって竿を振ればエギがキビキビ動いてくれるか、なんだね。

クロ
つまり、左に振るか、真っ直ぐ振るか、右に振るかによって、エギの動きが変わるって事?

親父
その通り。

で、答えはと言うと、今の場合で言うなら、つまり、風が右から左へ吹いている場合、竿は左に振った方がいい。

クロ
どうして?

親父
答えは簡単。
ラインを出来るだけ真っすぐにした状態でしゃくりたいからだよ。
ラインを真っすぐにした状態でしゃくるのが、一番エギがキビキビ動いてくれるからなんだね。

クロ
なるほど。
となると、右に振るのが一番ダメって事?

親父
そうなるね。
なぜなら、ラインが一番カーブを描いてしまうから。

クロ
なるほど。
でも、確かにやる事や注意すべき点が多いね。

親父
だろ?
だから、上級者ほど横風を嫌うんだよ。

クロ
親父も?

親父
まぁ、俺はバカだからな、釣りが出来ればどこでもやったよ(笑)
それこそ、台風並みの風でもやったよ。
まぁ、だからこそ、色んな経験を積む事が出来たし、ノウハウが手に入ったんだけどな。

クロ
そっか(笑)
でも、よく分かったよ。
俺も一度チャレンジしてみるね。

親父
はいよ。


まとめ

①   横風は出来るだけ避ける
②   ラインメンディングをきっちりやる
③   小さくしゃくる
④   シンカー
⑤   しゃくる方向

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