親父のエギング塾その33 上手なしゃくりとはどんなしゃくり?
今日は上手なしゃくりについて訊いてみたいと思います。
皆さんはどういうしゃくりが上手なしゃくりだと思いますか?
親父に訊いてみたいと思います。
登場人物
クロ:
今日もよろしく頼むね。
親父:
はいよ。
クロ:
今日は上手なしゃくりについて訊きたいんだ。
一般的にはプロのようにしゃくる事が出来れば上手だと認識されるような気がするんだけど、親父はどう考えているの?
【プロのようにしゃくる必要なんてない】
親父:
まぁ、あまり賛成してもらえないとは思うけど、俺個人の考えとしては、そういう考え方とは正反対にあるかな。
クロ:
つまり、プロの真似なんてする必要がないと?
親父:
うん、その通り。
クロ:
でも、竿さばきを見ていてもカッコイイし、実際に釣れているよね?
親父:
確かに最近の釣りは女性も増えているし、ファッショナブルでなければいけないのかもしれないね。
そういう意味においては、カッコ良くしゃくる事も大切なのかもしれないよね。
でも、カッコ良くしゃくらなくても釣れるって事は間違いないよ。
それは、これまでの俺の経験から間違いなく言える。
クロ:
なるほど。
そこまで言い切るんだ?
親父:
うん、そこは絶対に間違いない。
クロ:
じゃあ、親父にとっての「上手なしゃくり」とはどんなしゃくりを言うの?
【高さをコントロール出来る事】
親父:
まずは高さをコントロール出来る事。
それがどんなしゃくり方であろうが、エギを自分の思った層に運べるかどうか。
これが出来なければ中層、表層に浮いたイカを釣る事は出来ないし、逆に、これが出来ればどこにいるアオリイカにもアプローチは出来る。
クロ:
つまり、プロのようにしゃくる必要はないと?
親父:
その通り。
それがプロ並みのしゃくりであろうと、高さをコントロール出来ないのであれば、そんなしゃくりは最悪と言うしかない。
クロ:
なんか今日は圧が強いね(笑)
親父:
いや、言い切った方が初心者さんも迷わなくていいかと思って(笑)
でも、言っている事は事実だから、そこは信用していいよ。
クロ:
じゃあ、他には?
【左右に大きくダートさせられる事】
親父:
次はダートだね。
最近では強制的にダートさせられるエギも登場しているんだけど、エギの力を借りなくても、自分の力でダートさせられるようにならなきゃいけないよね。
クロ:
どうやって?
親父:
これはエギングの基礎をしっかり押さえておけば誰でも出来る。
エギはそもそもダートするように作られているから、技術さえ間違わなければ必ずダートする。
でも、そこを間違えると、エギはダートしてくれず、一直線に移動し、魅力のない動きしかしてくれない。
クロ:
なるほど。
でも、実際ダートさせられていない人ってどれくらいいるの?
親父:
半分はそんな感じに見えるかなぁ。
一見すると上手に見える人でも、出来ていない人が意外と多い。
いわゆる雰囲気組の人だね。
クロ:
そういう人って釣れてないの?
親父:
まぁ、釣果0って訳ではないけど、圧倒的に差が出来てしまう。
それでも本人的に満足してるならいいんだけど、せっかくYouTubeなんかを見て研究したんだろうから、出来るなら釣れて欲しいよね。
クロ:
次は?
【アオリイカを追わせる事が出来る事】
親父:
いわゆるショートジャークっていう技術だね。
まるで、アオリイカからエギが逃げているようにエギをコントロールするんだ。
こうやって見て来ると分かると思うんだけど、上下左右、そして、前。
エギは後ろにはバックさせられないから、それ以外のすべての方向へ自由自在にエギを動かす事が必須条件なんだね。
クロ:
それが上手なしゃくり?
親父:
そう。
しゃくり方なんて関係ない。
どうせしゃくり方なんてアオリイカからは見えないからね。
しゃくりが華麗で喜んでいるのは人間だけで、イカには見えてないんだから。
アオリイカから見えているのはあくまでもエギ。
そのエギを自由自在に動かせるなら、それはもうプロ級と言っていいよ。
クロ:
なるほど。
じゃあ、この基本技術が出来ているとして、本当のプロ級になるには後どんな事を練習したらいい?
【アクションはキレが命】
親父:
俺がこれまで長くエギングして来て思うのは、やっぱりアクションはキレなんだよ。
いま、上で3つのアクションについて説明したけど、それだけでは正直少し物足りないんだね。
クロ:
キレ?
親父:
そう。
まるでエギが瞬間移動させるかのようなキレ。
アオリイカの視界から一瞬で消えてなくなるようなキレ。
これがアオリイカをすごく興奮させて、エギを抱きやすい状態にしてくれるんだね。
クロ:
具体的にはどうしたらいいの?
親父:
難しい事ではないよ。
さっきも出てきた基本をしっかり理解しておけば、キレは必然的に手に入る。
クロ:
へ~、そう思うと基礎ってすごく重要だね。
親父:
そう。
これを理解しておくか、しておかないかで全く釣果は異なってしまうんだ。
すべてはここから派生しているんだね。
クロ:
なるほど。
【アオリイカに合わせる】
親父:
あと、アクションに関しても、必要な事はそんなに多くはないよ。
至ってシンプル。
でもね、エギングというのはアオリイカが対象で、アオリイカの気分によって上手なしゃくりは変化するんだ。
これを理解している人がすごく少なく、身勝手なしゃくりを繰り返している人がすごく多い。
クロ:
確かに。
しゃくりってワンパターンになりがちだよね。
親父:
そうだね。
知らないからワンパターンになる事もあるし、集中力が切れてワンパターンになる事もある。
でも、どちらにせよ、アオリイカに合わせる事が出来なければ、釣果は落ちる。
クロ:
今日親父が話したかった事ってそういう事?
親父:
そうだね。
しゃくりの基本パターンと、アオリイカに合わせるという事。
この2つをもって、上手なしゃくりと言うんだね。
クロ:
うん、分かった。
親父、今日もありがとうね。
親父:
はいよ。
まとめ
① プロのようにしゃくる必要なんてない
② 高さをコントロール出来る事
③ 左右に大きくダートさせられる事
④ アオリイカを追わせる事が出来る事
⑤ アクションはキレが命
⑥ アオリイカに合わせる
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