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【エギング初級者編】潮の方向を見極め釣り方を変えよう!
今日は潮の向きに対してどう釣ればいいのかを訊いてみたいと思います。
潮の向きはその時々によって変わりますが、正しい釣り方があるのでしょうか?
登場人物
クロ・・・エギングを始めたばかりの初心者
親父・・・エギング歴15年のベテランエギンガー
クロ:
今日もよろしく頼むね。
親父:
はいよ。
クロ:
今日は潮の向きに対する釣り方について訊きたいんだ。
親父:
ふむ。
クロ:
潮ってさ、その時々によって流れる方向が違うでしょ?
沖に向かって流れる時もあるし、自分に向かって流れる時もある。
左右に流れる時もあるし、斜めに流れる時もある。
でさ、その潮の向きに対して、いつも同じ釣り方でいいのかなぁって。
親父:
うん、すごくいい質問だと思う。
クロ:
でしょ?
これまではあんまり気にした事はなかったんだけど、最近気になるようになってさ。
だから、そこをはっきりさせておきたいなぁって。
【良い潮・悪い潮】
親父:
じゃあ、簡単に説明するよ。
潮の方向には「良い潮の流れ・悪い潮の流れ」があるんだよ。
となると、注意すべきは当然悪い潮の流れだよね?
じゃあ、どんな潮が悪い潮なんだろう?
・エギの向きが変わってしまう潮
・アタリが分かり辛い潮
・エギの移動速度が速い潮
これらの状況を招く潮は悪い潮なんだよね。
でも、潮の方向を変える事は出来ないから、それに対応していかなきゃいけない。
今日はそんな話になるね。
クロ:
なるほど。
つまり、潮の流れる方向によっては、そういう悪い状況が生まれるって事なんだよね?
親父:
その通り。
クロ:
分かった。
説明してくれる?
【潮への基本スタンス】
親父:
まず、最初に話をしておきたいのは、釣り人にとって、どんな潮の向きが一番いいのかって事だね。
これは、潮が沖に向かってゆっくりと流れているケースがもっとも釣り人にとっていいんだね。
クロ:
なるほど。
それはどうして?
親父:
アオリイカにとっての餌、つまり、魚は潮に逆らいながら泳いでいるんだね。
つまり、潮が沖に向かって流れるなら、魚は岸に向かって泳ぐって事。
だったら、エギもそのように泳ぐのがもっとも自然だよね?
つまり、潮が沖に向かって流れている場合、釣り人はリールを巻けば、自然とその形になるんだ。
クロ:
なるほど。
確かにそうなるね。
つまり、釣り人はただ真正面に投げるだけで、もっとも潮に適した釣り方が出来るって事だね?
親父:
うん、その通り。
だから、もっともイージーで、ラッキーなケースになる。
ただし、潮があまりにも速い場合はエギの頭が反転してしまう可能性があるから、そういう場合はフリーフォールで釣る事は出来ないね。
必ずカーブフォールで釣らなきゃいけない。
クロ:
どうして?
親父:
アオリイカはエギが反転してしまう事を異常に嫌うから、それは絶対にしちゃいけないんだね。
でも、あまりにも流れが強いと反転してしまう可能性があるから、反転しないように軽くラインを引っ張ってあげるんだ。
そうすると、エギは反転しなくなるでしょ?
クロ:
なるほど。
反転を避ける為にカーブフォールをかけるんだ。
釣り人にとってもっとも良い潮は分かったよ。
じゃあ、例えば、潮が自分に向かって来る場合はどうなの?
【あて潮の場合】
親父:
潮が自分に向かって流れる場合、つまり、一般的に言う「あて潮」って奴だね。
この場合はあまりいい潮とは言えないね。
エギングだけでなく、釣り全般にあまりいい潮とは言えない。
クロ:
そうなんだ?
親父:
エギングに話を絞るなら、あて潮の場合、エギが潮の流れによってどんどんエギが自分に近づいて来るんだね。
つまり、ポイントをネチネチ攻めたいと思っていても、エギはあっという間に戻って来てしまう。
しかも、ラインがどんどんたるんで来るせいで、アタリも取りにくくなる。
つまり、悪い条件が2つもある。
じゃあ、自分に向かって来る潮がすごく悪いのかと言うと、そうでもない。
まず、エギが安定して沈んでくれる。
これは大きなメリット。
次に、エギの移動速度とアタリに関しては対応策がある。
クロ:
なるほど。
親父:
まず、エギが速く戻ってきてしまう対応策としては、出来るだけ上方向に向かってしゃくるといいね。
スラックジャークなんかが適してるけど、上にしゃくる事で、出来るだけエギの移動速度を遅くする事が出来るんだ。
次に、アタリに関しては、エギが手前に寄って来てしまう事で、すぐに糸ふけが出てしまう。
だから、その糸ふけを、リールを巻く事で解消してあげて欲しいんだ。
そうする事によって、ラインに出るアタリが見やすくなるから。
クロ:
なるほど。
一応は対策はあるって事なんだね。
つまり、トータルで見れば、そこまで悪い潮ではないって事だ。
了解。
じゃあ、斜めに潮が流れている場合は?
【斜めに潮が流れている場合】
親父:
潮が斜めに流れている場合、まずはその流れに沿って身体の正面を斜めに向けて欲しい。
潮が45度に流れているなら、自分の身体の正面も45度に向けるんだね。
これで、潮に対して正対する事になる。
クロ:
なるほど。
でも、どうして潮に対して正対しなきゃいけないの?
親父:
エギが斜めに流れているのに、自分が正面を向いていたのでは、しゃくってもエギが思うように動いてくれないからだよ。
だから、必ずエギと正対するように立って欲しいんだね。
クロ:
なるほど。
じゃあ、潮が真横に流れる場合は?
【潮が真横に流れる場合】
親父:
潮が真横に流れる場合も普通にあるね。
実は、これが一番のポイントになると思う。
クロ:
一番大事って事?
親父:
うん、その通り。
一つ質問していいかな?
クロ:
もちろん。
親父:
まず、下の図を見て欲しい。
潮は右から左に流れている。
緑の円が自分。
赤の円は投点。
さて、クロはどこへエギを投げる?
![](https://assets.st-note.com/img/1701605801519-YFUuVmC1aq.jpg)
クロ:
う~ん、何も考えなければ真っすぐ正面に投げるよね?
でも、それは違うような気がする。
右か左が正解だよね?
親父:
そうだね。
右と左、どっち?
クロ:
これまでの話を参考にすれば、潮に逆らった方がいいから左に投げるのが正解?
親父:
うん、そうだね(笑)
ただ、どうしても潮の流れが真横に流れていると、エギは安定して沈みにくいんだよ。
つまり、エギの頭の方向が変わってしまうって事。
クロ:
つまり、釣れないって事?
親父:
まぁ、これを言ったら元も子もないんだけど、今日言った事を守らなかったら釣れないかと言うと、釣れるんだよ。
それは、今まで何度も実験してみたから間違いはない。
ただ、難易度や確率の問題から言うと、その方がいいですよ、という話なんだね。
クロ:
なるほど。
基本的な考えは分かったよ。
でも、エギをどうすれば安定して沈められるか、という話はまだだよね?
親父:
潮が横に流れる場合、もっとも嫌なのは、エギの頭の向きが変わる事なんだ。
つまり、エギが安定して沈まないんだ。
例えば、しゃくるとしよう。
そうすると、エギの頭は自分に向くよね?
クロ:
そうだね。
親父:
一旦、エギは自分の方向に向くんだけど、潮は横に流れているから、エギの方向が変わってしまう。
![](https://assets.st-note.com/img/1702129184756-tDieRKOhCX.jpg?width=800)
クロ:
なるほど。
でも、どうしようもなくない?
親父:
いや、対応策はあるんだ。
クロ:
どうするの?
親父:
カーブフォールで釣るんだ。
クロ:
カーブフォール?
親父:
つまり、ラインを張りながらアタリを待つって事だね。
そうすると、ラインを張っているから、エギの頭は必ず自分の方を向いてる。
つまり、エギが安定して沈んでくれるんだね。
クロ:
なるほど。
親父:
ただし、カーブフォールで釣るって事は、ラインを張りながら釣るって事だから、エギは沈みにくくなるんだよ。
だから、シンカーは必要になると思うから、そこだけは注意。
クロ:
そっかぁ、こうやって見ると、潮の流れによって釣り方は色々変わるんだね?
親父:
これはさっきも言ったんだけど、潮の流れを無視して釣ってもある程度は釣れるんだよ。
だから、まるっきり釣れないなんて事はない。
ただ、出来るだけ数を釣りたい場合や、出来るだけ条件良く釣りたいなら、こちらも出来るだけ対応した方がいいって事だね。
クロ:
なるほどね。
了解。
親父、今日もありがとうね。
親父:
はいよ。
まとめ
① 良い潮・悪い潮
② 潮への基本スタンス
③ あて潮の場合
④ 斜めに潮が流れている場合
⑤ 潮が真横に流れる場合
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