見出し画像

ミスジチョウ

 今日、ミスジチョウを初めて見ました。コミスジは毎年のようにこの季節にお目にかかのですが…ミスジチョウは翅を広げた端から端の大きさが4cm〜5cmはあったでしょうか、瞬間的に大きいと感じました。優雅に舞うその姿、飛び方にも特徴がありました。せわしなく翅をパタパタさせず、ひゅいーひゅいーと滑空して上昇していきました。なんというこの数秒間、ああ今日はこれだけで十分いい日。観たい映画があったのですが、どうしても外せない所要があり、予定を変更していつも通りの一日になりそうだったのに。ありがとうミスジチョウさん。

 それだけでなく、なんとなんと、キアゲハの結婚式にも遭遇しました。それもミスジチョウの出会いの後、すぐの話。目の前30メートほど先で太陽が真上に昇る正午過ぎ、二頭のキアゲハがアルゼンチンタンゴのように男女がクイっクイっと立ち位置を入れ替えるように舞いながら上昇しつつ、ついにはその姿が一頭にしか見えないくらいに重なり合いました。その間ずっと見守ってました。もちろん立ち止まって。住宅街とはいえ通行人も車も通らず、観客は私一人。キアゲハは何度も何度もタンゴのステップのように雌雄がクイっクイっと前後左右の位置を変えながら、上昇しつつなんと一戸建ての二階の屋根よりもずっとずっと高く舞いあがり、そして一頭だけがスーッと急降下しました。生まれて初めてキアゲハの結婚式を見守りました。

 こんな一日もあるんだと、今週一週間を無事に乗り切ったことへのご褒美だと、蝶々好きの私への最高のご褒美だと…写真も動画も撮ってませんが私の脳裏にしっかりと焼きつき、心にも染みわたりました。


写真は最近撮った、モンキチョウさんです。


悲喜交交の内

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?