政府の積極財政により銀行貸倒リスクをカバーせよ

 長期に渡りデフレ経済を放置した日本社会は、もはや自助努力では解決できないことが山積している。銀行融資もその一つだ。中小零細企業向け融資に際し、個人保証を見直す動き自体は望ましい。だが、規制されるだけでは、銀行サイドの貸倒リスクだけ上がるだけなので、確実に融資は抑制されてしまう。貸し渋り回避の唯一の方法は、政府の積極財政によって、銀行の貸倒リスクを緩和することである。
 中小零細企業は、企業数の99.7%、雇用の7割を占める極めて重要な存在である。効率性だけで存在の有無が判断されてはならないのだ。中小零細企業はビジネスではなく、地域の文化、現存在そのものなのだ。

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