リバース・エンジニアリング

中国企業、停滞一段と

11月景況感も50割れ、雇用悪化 ゼロコロナ抗議の背景に

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO66433460Q2A131C2FF2000/?type=my#AAAUAgAAMA

 
 中国経済の景気悪化が続いている。11月の総合購買担当景気指数(PMI)は47.1と10月から1.9ポイント低下した。ゼロコロナ政策による経済活動の停滞により。企業の資金繰り難や若年層お大都市圏の雇用悪化を招いているそうだ。PMIは50をより大きければ経済が拡大、下回れば縮小を示すもので、製造業と非製造業を合わせた総合PMIが50を下回るのは2ヵ月連続となった。

 記事には言及されていないが、ゼロコロナ政策以外にも要因は考えられる。米中問題の長期化により、米国向け輸出が途絶えていることから、外需に頼れなくなっていることは容易に推定される。事実、中国の輸出は低下トレンドで推移している。

 米中という旺盛な外需がない中で、未だインバウンドと騒いでいるのは日本である。外需に依存した経済は、長期的に見て極めて危険だ。なぜなら、本来国内に資本がストックされるべきところが、海外に出てしまうからだ。

 近年の中国や韓国の目覚ましい経済成長は、外から輸入した製品・サービスリバース・エンジニアリングが大いに寄与している。日本の半導体や電化製品等の工業製品は典型的だろう。

 やはり、内需を活発化させる以外に健全な経済成長は果し得ないとつくづく思う。今の退廃しきった政財界の状況を見るにつけ、その願望はもはや夢のまた夢だろうが。


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