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小学生にお勧めの外部英語試験

小学生が受けられる英語試験が少しずつ増えてきましたね!
小さい頃から親御さんがバイリンガル子育てを実践し、幼児や小学生の頃からバリバリ英検を取得しているお子様もいるようですね。

今回は、そんなバリバリ派というよりは、週に1回の英語教室をコツコツと続けていたり、英語教材でじっくり自宅学習をされているような、一般的な小学生の皆さんにお勧めできる外部英語試験について調べてみました。

英語試験に挑戦するメリット

子供の頃から英語に触れる機会を持てているお子様は間違いなくラッキーです。
学校の成績や受験のために、言語の本質である「音の要素」「意味の要素」を置き去りにして、文法や語彙を詰め込むことからスタートしなくていいのですから!

その一方で、早くスタートするほど、英語と付き合う期間も長くなり、モチベーションを保ち続ける困難さにぶつかることもあるでしょう。
英語が使えなくても全く困ることのない日本で暮らしてれば、「何のために英語をやるの?」という疑問を持つ子もいるでしょう。

自分の変化が自分でもはっきりわかるような教科やスポーツとも違い、語学力の伸びはなかなか自分で感じにくいというのも、英語のモチベーションを保つ難しさの一つではないでしょうか。

そこで、この外部英語試験のメリットが出てきます!
定期的に試験を受けて、日々の頑張りの成果を目で見る。
この機会を年に1、2度持つだけで、モチベーション問題が大きく軽減する場合があります。

語学の良いところは、触れた分だけ力になるというところ。毎日、毎週少しずつでも英語に触れていれば必ず試験の結果に反映されます。
成果が確認できる小さな挑戦が目の前にあれば、「日本に住んでいるのになぜ英語を?」という大きな疑問にぶつかってしまうことも少なくなるかもしれません。

英語試験のデメリット

デメリットを挙げるならば、2つでしょうか。

まず、合格・不合格で判定される試験の場合、不合格になってしまった場合にモチベーションが切れてしまったり、自信を無くしてしまうことです。
不合格という現実を受け止め、それをバネにさらに前向きに取り組み続けるタフさや、それを乗り越えられるだけの英語への情熱を持っている小学生でしたら良いのですが、そのようなお子様は少数派かもしれませんね。

「子供のうちから不合格という結果への耐性をつけさせたい」というお考えもありかもしれませんが、やはりお子様の性格やタイプによるかもしれません。

2つ目は、試験によっては、文法や読解問題、タスク自体が難しい問題があるものもあるため、普段取り組まれているカリキュラムが対応していない場合、「なにこれ!全然わからない!」と、やはり自信をなくしてしまったり、英語への拒否反応の種になってしまう可能性があります。

よりメリットを得られる選択肢を

外部英語試験を選ぶときには、デメリット要素を出来るだけ小さくし、メリット部分をより得られるよう、特に最初の頃は下記の基準で選ぶと良いかもしれません。

・合否判定ではなく、スコアの伸びをみる試験を選ぶ
・微細な文法知識、長文読解、タスク自体が難しい問題を含む試験は避ける

入り口にお勧めな「英検Jr.」

その基準で色々な英語試験を見てみましたが、結局、入り口として一番お勧めできそうなのは「英検Jr.」、とすごく一般的な結果になりました^^

「英検Jr.」のお勧めポイントは次の5つです。

・合否判定ではなく、正答率で結果が出る
・3つのレベルに別れており、小学1年〜6年まで幅広く対応
・問題形式はリスニングのみでシンプル
・オンラインで受けられ、結果も瞬時に表示される
・価格が安い(テストだけなら2,000円台)

3つのレベルの目安は次の通りです。(英検Jr.公式サイトより抜粋)

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「英検Jr.」というと、幼児さんや小学校低学年まで、というイメージを持っている方も多いかもしれませんが、一番上のGOLDレベルなら、高学年のお子様の英語力も確認できます。

初めて英語の試験に挑戦してみようというお子様は「英検Jr.」からスタートし、GOLDで80%以上正解できるようになり、ある程度自信がついたら「英検」にステップアップする、という流れが心理的にも無理がない進み方と言えそうです。

英検にステップアップする場合

「英検Jr.」でスコアの伸びを測りきれないレベルになってきて、合否判定の出る試験にステップアップしてみよう!という前向きな姿勢が見られる場合は、英検5級から順にはじめると良いでしょう。

お子様のレベルによっては、「5級は飛ばすべき?」「4級は飛ばすべき?」と検討されることもあるかもしれませんが、もし急いでいるなどの特別な理由がなければ、5級から順に受けて、合格する喜びも感じながらステップアップしていく形がお勧めです。

5級・4級でもスピーキングテストが受けられる(合否には影響しない)ので、4技能バランスよく力を見ることができるという点も「英検」の良い点です。

「英検Jr.」との違いとしては、文法知識を問う問題、長文読解の問題、タスク自体に慣れておく必要がある問題も含まれるので、事前にある程度英検対策をしておく必要が出てくるでしょう。

英検 for kids!」という子供向けの公式英検準備サイトも用意されているので、こちらを活用して事前準備をしたり、過去問を解いたりすることで準備ができます。

それ以外の英語試験

英検関連以外の子供向け外部英語試験についてもざっと個人的な感想を書いておきます。

TOEFL Primary
アメリカの教育測定機関ETSが開発した世界基準のテストです。TOELFファミリーの一番したのレベルのテストで、8歳から受験できます。Step1とStep2のレベルに別れていますが、Step1であっても、指示も全て英語、日本で英語を学ぶ小学高学年にとっては結構難しいと思われる問題が含まれています。合否判定ではなくスコアで結果が表示されるのは良い点です。
JET
アメリカのIMETという機関が開発したテストで、韓国など海外でも実施されているようです。5つのレベルに分けられており、小学校低学年から高学年まで受けることができ、英語能力以外の影響を最小限に押さえた良質な問題で構成されているのが良い点です。ただ、公開テストの日時や場所がとっても限られている点がネックです・・・
GTEC Junior
ベネッセが開発している英語試験です。現在は塾や英語教室といった学校単位でのみ実施しているようで、個人受験はできないようです。
4技能をタブレットで受験できる点は画期的なので、早く個人受験ができるようになるといいですね!
TOEIC Bridge
社会人にはお馴染みのTOEICテストの一番下のラインナップです。問題のスタイルはTOEICに似ていて、英語能力ではない情報処理能力を求められるものもあり、正直小学生にはちょっと難しいような印象です。結果は合否ではなくスコア表示です。


以上、子供向けとされている外部英語試験について個人的ではありますがそれぞれコメントさせていただきました。

受験する目的、お子様の性格やレベル、現在の英語学習方法、そして何よりお子様の意思、この辺りのバランスを取りながら、良い選択をしていけるといいですよね!

子ども向けオンライン英語コーチング「Brave Kids」では、お子様一人一人にコーチが付き、こういった個別のご相談にも応じています。

これからまだまだ続く英語との付き合いが楽しく、有意義なものになるよう、一緒に試行錯誤していきましょう!

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