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フラカン神様ツアー!

 この前、フラカンの神様ツアーに行ってきた。コロナでずっと我慢していたので、久しぶりのライブだった。(医療関係は規制が厳しく、以前私の職場では人が集まるところは行かないようにと指示されていた。)
ライブハウスで音も大きいから1人で行こうと思っていたけれど、娘も行きたいというので2人で行った。息子も行きたがっていたが、修学旅行と重なってしまったので断念。


 ボーカルの鈴木圭介さんの声が好きだ。歌い方も好きだ。胸に響く。フラカンは、20代中頃から好きになった。去年つらかった時期には、よく聴いていた。何度はげまされただろう。体の中から絞り出すように、歌っているようだ。歌っている時に、首筋の血管が膨れる。それをみるだけでも胸が詰まる。全身全霊ってこういうことをいうのかなあ。
 フラカンの歌詞が好きだ。結局、いくつになっても大人になれたかどうだかわからなくて、見た目だけ大人になってしまった気がする私に、勇気をくれる。心の中には、まだ子どものままの私がいて、それを隠しながら生活しているような気持ちだ。フラカンの歌を聴くと、そこに居場所があるような気がするのだ。それでいいんだよ、と言ってもらっている気がする。


 やっぱりライブはいい。顔のしわまで、首筋の血管まで見えてしまうような距離で、フラカンの歌を聴けて幸せな時間だった。

 初ライブハウスの娘が言っていた。

「なんて言うか、居心地のいい空間だね。若い人ほとんどいなかったけど、誰もそんなの気にしてなくて。こんなに人の目を気にしなくていい空間久しぶりだよ。みんなステージに集中してるし、年齢関係なくみんな同志って感じ。」

 ライブには、いろいろな人が来ていた。年齢層も幅広い。最前列で1人で聴いていた小柄なおばあちゃんは、70代くらいだろう。私もあんなすてきなおばあちゃんになりたい。おばあちゃんになってもライブハウスに通ってみたい。トイレで会った、白い花柄のワンピースのマダムも、
「ほんと楽しかったわね、よかったわね!」
と気さくに話しかけてくれた。同志だ。


 フラカン、また来てくれますように!

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