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設計意匠研究展で得た気付き

ご覧いただきありがとうございます。
常葉大学造形学部2年の白取陽茉里です。

先日7/6に新宿のビビビットオフィスで行われた設計意匠研究展に参加しました。
金沢美術工芸大学・東海大学・長岡造形大学・武蔵野美術大学そして常葉大学の5つの大学が互いのデザイン活動を発表し、OB・OGをはじめとした先輩や外部の方々にも貴重な意見をいただけた機会でした。

そんな充実した1日の中で得た気づきを拙い文章ですが、残しておこうと思います。


分析手法の実践について発表する

私はZ世代のラーメンに対するニーズを知ることを目的とし、インタビューからKA法・上位下位関係分析を行い、得た事をポスター発表しました。

発表したポスター

今回他大学の学生と対話したい事として

・KA法で心の声を推察していくと、生の声(インタビュー)から離れてしまい、事象とユーザーの考えていることが繋がらなくなってしまう。

・上位下位関係分析ではラダーアップしていくにつれ、抽象度が増すが、どこまで具体性を保てば良いか?

という話したいことを自分の中で問いとして持ち、対話をしていきました。


頂いた言葉を書き留めておきます。

「数値ではとれないデータとして凄く価値のある言葉が出てきている。」

「富田研だったらまずラーメン屋に行ってみるかな。体験することから知れる事も多い。」

「なんで○○なんだろう?をひたすら探求していくともっと面白くなりそう。大事なのはこの人のことを知りたいという気持ち。」

学生や外部の方との対話から手法をガチガチに学んで使っている大学がなかった事に驚きました。(私は手法を学ぶにおいて目的と捉えがちなので気をつけたい…)
人の気持ちを推察するためには人を知りたい気持ちから始まることに気づきました。


デザインすることの根源は探求への好奇心

他大学の作品を見たり、実際に学生にお話を聞いて、まず私が最近の落ち度だなと思ったこととして”デザインすることを楽しむ”ということが挙げられます。私が楽しんでいないわけではないですが、ありはずのない正解のようなものをずっと追い求めて、悩んで、迷走して、迷宮に陥ることが最近は多く、楽しくデザインして「このペルソナを応援したい!」よし、この人が少しでも幸せになれるようなサービスを作るぞ!!という熱量・想いが一段と欠けていたのかもしれないと気付きました。

長岡造形大学でも、ペルソナのこの課題を解決に導きたい・○○の人達が少しでも豊かになる社会を作りたいという事業者視点がありました。

生活世界や他者理解の探求への好奇心を忘れずデザイン活動をして行きたいです。

現場に出向いて声を聞く。

東海大学/富田研究室の学生の方と多くお話する機会が多く、様々な意見交換が出来ました。
数値に出せないモノやコトを探求している富田研では、リサーチに重点を置いていました。「なんで?」を追求するために現場に行く。肌で体感して情報を得ることでプロジェクトを進めていく富田研の活動を知れて、お互いを高め合えた時間でした。

さいごに🔆


他者理解への好奇心が私たちにはまだ足りないことが分かりました。分析していく中でかなりの洞察力も求められ、私自身が人間横断(自分と違う人の人生や生活に触れる)や価値横断(上質なモノや体験に触れる)ことも重要になってくると思いました。
これからのデザイン活動も熱量を持って、自分の軸やビジョンを確立した上で取り組んでいきたいと思います。

ここまでご覧頂き、ありがとうございました!

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