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初めてのジグザグの禊①(開演前)

2023年11月3日(金)、ジグザグの禊(ライブ)に行ってきました。


自分にとって初めての禊となり、ヴィジュアル系バンドのライブに行くのも初めてだったので、始めは少し萎縮しているところもあった。会場に着くと黒い服装の人や派手な髪色の人がいっぱい。おっきな救いの手のマークを背負った参拝装束(ジグザグのバンT)を多くの人が着ていて、それが特に何かの宗教団体のような独特の雰囲気を醸し出していた。その中にたまにマイメロちゃん(ボーカルの命様が愛してやまない存在)のキーホルダーやバッグ等のグッズを持っている人がいて、微笑ましかった。緩急というか、なんというか…。ファンを観察するのもライブの楽しみ方の一つやね。

「どんぐり〜、どんぐり〜、どんぐり〜、どんぐり〜♬」


会場に着いて初めに、グッズの購入のために売り場へと向かった。デカめの音量で流れていた「どんぐり」とともに入場し、笑ってしまいそうになるのを必死にこらえた。いいバンドやね(笑)
会場の外からでも聞こえていたこの曲は、通りすがりの人からすると「どんなバンドだよ」と思われそうで少し恥ずかしかったが、一人旅で疲れていた心が一瞬でやわらかくなった。その時の自分を客観的に振り返ってみると、なかなかスムーズに目的地にたどり着けず、あれやこれやといろいろ考えてたぶんすごく頭が固くなっていたから、ちょっと曲に救われた感覚があった。CDで初めて聞いたときには気づかなかった、この曲の効能を見つけたよ。かちこちになった頭を緩めるという効能を…。車で島根から岡山に向かう道中で道に迷って1、2時間くらいロスしたり、一方通行の標識を見逃して逆走したり、ご飯をろくに食べずに運転してたからまあまあ疲れてたんですね(笑)

禊前


物販ではTシャツ、みこマグ、リストバンド、パンフレット、キーホルダー、タオルを買って思いっきりお金を使ってやったよ。リストバンドだけ禊中に身につけて、パンピからほんの少しだけ参拝者っぽい見た目になれてたと思う(笑)
開場時間までまだ少しあったので、近くの川沿いを歩いた。そこで観光客が足漕ぎボートに乗ってプカプカ浮いていたのだが、一般的なアヒルの形をしたボートに加えて桃型のボートがあり思わず写真を取った。川に浮かぶ桃が可愛らしかった。乗ってるみんなが気持ちよさそうに見えて、一緒に乗ってくれる友達がいればなあと少し寂しくもなったが、いつか誰かと来ようと気持ちを切り替えたよ。今は一人を精一杯楽しむんやと。
いよいよ開場の時間が来て、スマホのデジタルチケットを表示させる。これで入場できるかなという不安の中、係員さんに画面を見せると指先二本でサクッと入場済の処理が完了してしまった。簡単やね。
階段を登って大ホールの入り口へ入ると、ステージ上の幻想的なセットが目に飛び込んできた。おっきな鳥居と上方に浮かぶ気球と飛行船が、アルバム「最高」のジャケットの世界を再現していた。ワクワクとドキドキがさらに高まる。ドキドキのほうがだんだん強くなっていって、いつもの軽い吐き気がしてきて、今頃龍ちゃんも吐きそうなくらい緊張してんねやろかとか考えた。座席は二階の後ろから二番目。隣の席の人とは間隔が狭く、あまり激しい動きはできないくらいだった。肘掛けに肘はのせずに、なるべく体をコンパクトにして座った。

禊本番

客席側が暗くなってSEがかかり、いよいよ禊が始まった。どんなセトリだったか早くも記憶が薄れているが、ど頭からものすごい迫力だったのは覚えている。圧倒されて体が固まってしまいそうになるのを、拳を振ってレスポンスを返した。二曲目のMr.Idiotで特効があり、バーンという突然のバカでかい音に体がビクンッ!となった。お金かかってそうやん。
こっからは実際の曲順と関係なくなるが、記憶が思い起こせる限り、感じたことを書いていくよ。
「ニーハオワンタンメン」
これまでかっこいい系の曲が続いていたので、「ニ~ハオワンタンメン♬」のイントロで一気に緩急が!曲も振り付けもかわいくて好き!後半の中華メニューをデスボイスでシャウトするところはかっこよかったです!(大変稚拙な表現ですね)命様のシャウトってうまく説明できないんだけど、気持ちいいんよ。
「Guru」
イントロから、「来たー!まさかこの曲を生で聞けるとは思わなんだ。」と興奮。ホイッスルボイスは雷がピカッー!と光った時の音みたいで、デスボイスは地割れみたいやった。どんなふうにしてそんな声を出しているのかわからん。圧倒されてるけど、どこか快感というか超絶テクニックに魅せられて感動もしてるし…。とにかく、もう命様すごすぎる。
「猫忍者」
曲間がそんなになかったのに、後ろ向きの状態でライトに照らされて現れ、パッと振り返ったらもう猫耳が付いてた命様。ステージ上の4人全員猫耳装着済み!かわゆい…。ちなみにカチューシャではなく、左右が分離しているタイプ。みんな楽器を持たずに前に出てきている。演奏せず、踊りに専念するためだ。にゃんにゃかにゃんにゃかやって、ラップパートに入る。かなり早口でやらなきゃならんのに、めちゃくちゃ流暢で、DJ KOO さんを彷彿とさせるような渋い声と発音。かっこいい。心が震えた…。歌い終えた後の猫の鳴き声まで、耳がはなせなかった。命様による「ニ”ィ~~」というリアルな猫の鳴き声に、本当にどんな声でも出せるんだなと思った。

影丸さん★


 自分の座席からは、影丸さんが一番良く見えたのだが、激しいリズムを刻んでいてもずっと体の軸がブレないのが印象的だった。腕と足がどんだけ動いてても胴体と頭はただ座ってるときと変わらなくて、少し人間離れしているように見えた。ドラムセットは2つセッティングされていて、それを曲によって使い分けていた。しかし、ソロの影丸さんタイムのときは一方のドラムセットを叩きながら、もう一方の隣のドラムセットに滑らかに移り、2つのドラムセットが1つにみえるかのように扱い叩きこなしていた。DVDで見ているだけでは伝わらない凄いところがいっぱいあって、影丸さんがより職人に見えた。







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