好きだった人

好きな人を作って妄想するのが大好きだった学生時代。

でも厳格なエホバの証人時代。
お付き合いはまったく出来ませんでしたが、
幼なじみの兄弟と二人で集会から一緒に帰っては二時間近く家の外で話し将来の目標や結婚したいねぇ～とか。

夢物語をずっと話すそんな高校時代を過ごしていました。

手を繋ぐだけでドキドキしていたものです。親が近くに居るのにこっそり親の目を盗んで手を繋いだり。本当に青春してました。


そんな高校時代を過ごしてたけどその兄弟は高校卒業後、離れてしまった。地元を離れる兄弟は私に一緒に来ない？って言ってくれたけど…
行けなかった。
その後私は彼にひどいことを言ってしまってもう二度と会えなくなってしまいます。
それは今でも後悔しています。

本当に好きだって居なくなったら気づくんです。


それから、次に好きになった兄弟は…離れてから知った…ベストカップルと周りから言われていたそんな兄弟。


私は兄弟が大好きだったけど、兄弟の気持ちが分からなくて自信もなくて。
もしかして好きになってくれてるかなぁ？程度。奉仕を一緒にする時や話す時に勘違いする瞬間があったから。でもそれは私の痛い勘違いと思って気持ちを一生懸命封印していた。

だって、兄弟には付き合っていた姉妹がいた。

その姉妹とは同じ群れ。ただ不活発だったのでそこまで関わることが無かった。それが急に活発になり、兄弟と付き合ってるとは言わないが匂わせ行為をするようになった。みんなの前で兄弟と早く結婚したいって言っていた。
婚約発表はまだだったけど、その姉妹は私の前では特に言っていた。そしてある時秘密だけど兄弟と付き合ってると言われた。

それまで私と兄弟はいつも一緒に奉仕のペアを組んで、並んで歩いてた。車に乗せてもらう時も姉妹は助手席でいいですからねって言われて、周りの姉妹達からも同じことを言われた。すごくかっこよくて、笑顔が素敵な兄弟の車乗る度にドキドキしていた。チラッと横顔をみては…。書いてて恥ずかしい。

ただその姉妹が戻ってからは一緒に奉仕することも車に乗ることも連絡をとることも無くなった。


あぁ。私、失恋したんだってその時かなり落ち込んだ。

奉仕に行くと姉妹が来ていて、兄弟の隣に立って
私、素敵な家庭を作りたいですよね。
と兄弟を見つめながら言う姉妹の姿を見ながら、すごい夢だね～と答えるが精一杯だった。

それから開拓者学校が始まる少し前に
兄弟と姉妹は別れた？のか姉妹は会衆を去った。
兄弟は前と同じように、奉仕でペアを組みましょうと言ってくれて、忘れきれなかった私はまた元に戻ったことが嬉しくて…そのまま開拓者学校に突入。

だから楽しかった。大好きな兄弟と一緒に通えた開拓者学校が。

後日談

姉妹の親が母親に兄弟が選んだ人が、私さんなら仕方ない話と言われたこと

そして兄弟からは25歳になったら娘さんもらいますというのを知った。

でもそれはずっと後の話