全日本大学駅伝関東地区選考会 エントリー選手紹介

お疲れ様です。いつも投稿を見ていただき、ありがとうございます。本日の記事は全日本大学駅伝関東地区選考会のエントリー選手紹介になります。気づけば3日後に迫った(投稿が遅くなってしまい、誠に申し訳ございません…。)本大会ですが、昨年の日本大学の結果は12位ということで、選考会突破とはならず、大変悔しい想いをした大会でもありました。7位で突破した2年前の歓喜は今でも忘れられない思い出ですし、今年は2年ぶりの突破を果たして、2年前に味わった歓喜を今の選手達にも味わってほしいですね。それでは、勝手ながら本大会にエントリーされた13選手の選手紹介を行なっていきたいと思います。

※選手紹介の項目内容
❶出身校
❷5000mPB/10000m PB/ハーフPB
❸大学主要大会実績

No.1
安藤風羽④(あんどう ふう)
❶鹿児島・鹿児島実業
❷14:08.46(大3)/28:44.65(大3)/63:12(大3)
❸24年:関カレ1万10位、箱根3区4位、23年:箱予172位、全予3組6位、関カレ1万23位、22年:全日本4区17位、箱予123位、全予1組26位、関カレ1万25位

主要大会実績チームNo. 1の日本人エース。昨年度は調子の整わない時期も多く、本来の力を発揮できないレースも見受けられましたが、11月に自身初の10000m28分台をマークし、満を持して臨んだ箱根駅伝は3区4位の好走。箱根の好走は日大ファンのみならず、多くの駅伝ファンに衝撃を与えました。箱根後は苦しい状態が続いたようですが、復帰戦となった関東インカレ10000mでは10位と健闘。5000m手前から苦しそうな走りでしたが、その中で最後まで粘りを見せた走りは大きな収穫でした。今大会は状態に問題がなければ4組での出場が濃厚でしょう。思い返せば2年前、下級生として唯一出場したこの選考会で、やや失敗レースになったところを、当時の3.4年生が懸命な走りで巻き返し、本戦への出場を決めたこともありました。今度は安藤選手が4年生として、チームを伊勢路に導く力強い走りを見せてほしいです。



No.2
大橋優④(おおはし ゆう)
❶岐阜・大垣日大
❷14:41.75(大1)/29:16.28(大3)/64:12(大3)
❸24年:関カレ1万37位、箱根5区19位、23年:箱予136位

今年の箱根で希望の5区出場を果たした4年生。昨年秋に急成長を見せ、10月の箱根予選では64:12、11月の日体大10000mでは29:16のタイムをマークと、共に自己ベストを大幅に縮める大躍進の結果を収めます。先述した箱根5区では順位を大きく落とす走りになったものの、終盤の粘りには成長の証が見られました。箱根後の試合出場は2レースのみで、3月の学生ハーフではチーム2番手でセカンドベストとまずまずの走り、5月の関東インカレ10000mではハイペースについていけず、最終的に最下位に終わる悔しい走りとなりました。試合出場が少なく、その結果も対照的だったので、状態の善し悪しの判断が難しいですが、今回出場すればある程度状態が良いと判断できそうでしょうか。安藤選手と共に、数少ない4年生の1人として、走りでチームを引っ張り、伊勢路の切符を勝ち取ってほしいです。



No.3
大仲竜平③(おおなか りゅうへい)
❶沖縄・北山
❷14:26.59(高3)/29:17.16(大2)/64:24(大2)
❸24年:関カレハーフ19位、箱根10区17位、23年:箱予153位、全予3組27位、関カレハーフ20位、22年:全日本5区18位、箱予176位

1年時から主要大会で活躍するチームの副主将。昨年度は春先に10000mで29:17の大幅ベストをマークすると、チームの主軸として数多くの主要大会に出場。特に、全日本予選では後半組の3組を任され、他校の主力を相手に粘りの走りを見せました。今年の箱根を10区17位で走った後は故障があったか、復帰戦が4月の東海大日大対校戦まで伸び、結果自体も15分を切るのがやっとという苦しいものになりました。ただ、レース毎に徐々に状態は上げて、関東インカレハーフは19位というまずまずの結果。良い頃に比べると、現状はスピード面で若干の不安が残るので、個人的には前半組予想ですが、復調状況によっては昨年と同じ3組を任せられるかもしれません。経験を活かした安定感ある走りで、チームに選考会突破の流れを引き寄せてほしいです。



No.4
鈴木孔士③(すずき こうじ)
❶新潟・中越
❷14:32.88(高3)/28:47.23(大2)/63:54(大2)
❸24年:関カレハーフ38位、箱根8区14位、23年:箱予99位

昨年度の箱根予選でチーム3番手に入ったチームの主力選手。その昨年度は大きな飛躍を遂げ、箱根予選後の11月の日体大記録会10000mでは自己ベストを1分以上更新する走りで、28分台ランナーの仲間入りを果たしました。箱根本戦(8区)も終始単独走の中、チーム復路最上位となる区間14位で走破。しかし、それ以降は本来の走りとほど遠い走りが続いているのが気掛かりで、直近の関東インカレハーフは前半からある程度後方でレースを進めた中、後半急失速する厳しい内容で38位という結果に終わってしまいました。そんな事もあり、正直今回のエントリーは意外でしたが、エントリーに入っているという事はある程度状態が戻ってきていると信じたいところ。無理はしてほしくないですが、出場となれば、本来の粘り強い走りでチームの選考会突破に貢献してほしいです。



No.5
滝澤愛弥③(たきざわ まなや)
❶栃木・佐野日大
❷14:12.41(大1)/29:46.37(大3)/65:22(大2)
❸24年:関カレハーフ29位、22年:関カレ5000m予選2組22位

今年度の飛躍が期待される未完の大器。中学時代から名前が広く知られている選手ですが、大学入学後は怪我に苦しむ時期が多く、昨年の駅伝シーズンも出番は巡ってきませんでした。ただ、昨年末の記録会で5000m14:16のセカンドベスト、10000mは自身初の29分台をマークし、復調気配を見せます。飛躍が期待された今年は3月の学生ハーフを皮切りに、既に4レースに出場。10000mとハーフは自己ベストを更新し、各レース最低限纏める走りはできていますが、昨年末の勢いを考えると、結果自体は少し物足りなく映るのもまた事実です。それだけ高いポテンシャルはあると思いますし、今回の出場は関東インカレハーフの疲労次第ということにもなりそうですが、出場となれば、新たな主力に名乗りを上げるような力強い走りを期待したいです。



No.6
冨田悠晟③(とみた ゆうせい)
❶滋賀・草津東
❷14:19.56(大3)/28:44.98(大2)/64:07(大2)
❸24年関カレ1万22位、23年:箱予124位、関カレハーフ34位

10000mでチーム3番手の自己ベストを持つ主力選手。1年時から一定の安定感はありましたが、昨年度は大きな飛躍を遂げ、春先に10000m29:28をマークすると、秋の箱根予選で個人124位、11月の日体大10000mでは28:44の好タイムをマークしました。しかし、快走が期待された箱根本戦は無念の欠場。復帰戦は今年4月の日体大5000mにまで伸びてしまいましたが、その復帰戦で早速自己ベストをマークする辺りは地力の高さが垣間見えました。今年2戦目となった関東インカレ10000mではセカンドベストの29:10をマーク。この結果とチーム状況を考えると、今大会は3組での登場が濃厚だと思います。悲願の学生三大駅伝出場に向けて、主力として、チームに貯金をもたらす走りを期待したいです。



No.7
中澤星音③(なかざわ せおん)
❶岩手・一関学院
❷14:35.14(高3)/29:38.33(大2)/64:48(大2)
❸24年箱根9区19位、23年:箱予204位、22年:全日本7区18位、箱予:126位 

チームを引っ張る特別長距離部門主将。1年時から主要大会を経験しており、箱根予選ではチーム5番手に入る活躍を見せています。2年時の昨年も箱根予選に出場しましたが、そこではチーム12番手の悔しい走りになりました。ただ、その後は11月に10000mで自己ベストを更新すると、箱根本戦では9区を担当。粘りの走りで繰り上げを回避したシーンは、多くのファンの心に刻まれた今年の箱根の象徴的なシーンだったと思います。箱根後のレース出場は2レースのみで、2月に行われたADIDAS TOKYO CITY RUNが最後の試合出場となっています。それだけに、エントリー自体が驚きで、状態が読みづらいですが、ある程度勝負できる状態まで調子を戻しているでしょうか。出場となれば、1年時の箱根予選のように、ファンを良い意味で驚かせるような好走を期待したいです。



No.8
天野啓太②(あまの けいた)
❶愛知・岡崎城西
❷14:46.10(高3)/29:33.63(大1)/63:35(大1)
❸ー

高い安定感が持ち味の将来のエース候補。ルーキーイヤーの昨年は4月から10000mで30:19をマーク。夏に故障があったようですが、11月には上尾ハーフで64:46、日体大10000mで29:33をマークし、見事に箱根駅伝のエントリーメンバーを勝ち取りました。箱根は残念ながら当日変更で出場とはなりませんでしたが、その後3月の学生ハーフでは、チームトップの走りで63:35をマークする大躍進の結果を収めます。上下動の少ないラップを一人で刻む走りにはタイム以上の強さも感じました。その学生ハーフ後はレースへの出場がなく、今回のエントリー自体も驚きましたが、実力そのものはチーム上位の選手だと思いますし、万全なら3組、万全でなくてもある程度走れるなら前半組で起用される選手だと思います。自らの走りで選考会突破を引き寄せ、伊勢路の舞台で初の学生三大駅伝出場を叶えてほしいです。



No.9
シャドラックキップケメイ
❶ケニア・イリギタティ
❷13:20.86(大2)/27:20.05(大2)/60:16(大1)
❸24年:関カレ5千🥈位、箱根2区10位、23年:箱予🥇位、全カレ10000m🥈位、全予4組29位

3種目で日大記録保持者となったチームの大エース。昨年のこの時期は故障や貧血で思うような結果が残せていませんでしたが、夏を越えて「覚醒」。全日本インカレ10000m2位、箱根予選個人1位の結果にはただただ驚かされました。しかし、満を持して2区に登場した箱根本戦では区間10位と苦しい走りとなってしまいます。箱根後初戦となったのは4月の日体大5000mでしたが、圧巻の内容で組1着&13:20の自己ベストをマーク。ラスト1000mは推定2:28の驚愕ラップでした。更に、2週後の日体大10000mでも組1着を勝ち取り、学生歴代3位となる27:20を叩き出しました。5月の関東インカレ5000mは2着に敗れるなど、安定感には課題があるものの、4組が濃厚な今大会では4月の日体大記録会で見せたような他選手を引き離す圧倒的な走りを期待したいです。



No.10
高田眞朋②(たかた まなと)
❶宮崎・宮崎日大
❷14:08.25(大2)/29:39.75(大2)/65:05(大1)
❸24年:関カレ5000m26位

今年に入って急成長を遂げている今売り出し中の2年生。ルーキーイヤーの昨年度は故障に苦しみ、大学デビュー戦となった11月の日体大10000mは32分台の結果となります。ただ、そこからは走る度に状態を上げ、大晦日には5000mで14:31をマークするまで復調。初ハーフとなった今年の学生ハーフは65:05のタイムでチーム6番手という成績を残しました。2年生となった今年度はトラックのスピードに磨きががかり、4月には5000mで14:08をマークし、関東インカレにも同種目で出場。10000mでも4月に29:39をマークしています。今大会はチーム状況を考えると、3組での出場があってもおかしくない選手だと思いますし、出場自体は確実でしょう。得意のラストで組上位を勝ち取り、チームを選考会通過の流れに乗せてほしいです。



No.11
山口聡太②(やまぐち そうた)
❶栃木・佐野日大
❷14:10.55(高3)/29:26.49(大1)/67:14(大1)
❸24年:関カレ5千32位、関カレ1500m予選1組12位、23年:関カレ1500m予選2組13位

チャレンジ精神溢れる積極的な走りが持ち味の2年生。1500mのスピードも武器の選手で、ルーキーイヤーの昨年から同種目で関東インカレへの出場を果たしています。ただ、距離対応には苦戦し、昨年前期は5000mでも苦しい結果になっていましたが、11月には10000mで29:26の自己ベストをマーク。今年は2月のADIDAS TOKYO CITY RUNの5km(ロード)、4月の日体大5000mでそれぞれ14分10秒台のタイムをマーク。関東インカレの同種目では一時3位を走行する積極的な走りを見せました。今年度は1500mでも3:47の好タイムをマークし、同種目でも関東インカレの出場を果たしています。まだ荒削りで、積極的なチャレンジをする分、後半の落ち込みが激しい結果も見受けられますが、力がついている事は間違いないので、その力を十分に発揮して、チームの選考会突破の立役者となってほしいです。



No.12
黒川遙人①(くろかわ はると)
❶北海道・札幌山の手
❷14:43.35(大1)/30:35.52(大1)/ー
❸ー

高校時代は都大路に3年連続で出場した経験を持つ実力派ルーキー。昨年の都大路では4区を務め、持ちタイムが格上の選手を相手に区間18位と健闘。留学生の作った流れを切らさずに、次走者へ襷を渡しました。大学入学後はレースに3度出場。大学初戦となった4月の東海大日大対校戦3000mSCこそ久々の障害だったこともあってか、自己ベスト更新はなりませんでしたが、その後は同月の日体大記録会で5000m、10000mの自己ベストを立て続けに更新。完全な主観ではありますが、第90回箱根駅伝でシード獲得のフィニッシュテープを切った高松選手に雰囲気が似ているような気がします。まだ十分に成長の余地がある選手ですが、今回も序盤組であれば出場の可能性もありそうなので、出場となれば先述した大先輩のような粘り強い走りを期待したいです。



No.13
橋本櫂知①(はしもと かいち)
❶福島・学法石川
❷14:44.15(高2)/30:29.08(大1)/ー
❸ー

大学入学後に存在感を示している将来性豊かなルーキー。高校時代は全国規模の大会での出番はなく、持ちタイムもそれ程目立つものではありませんが、5000mではベスト付近のタイムを複数回マークしていたり、ふくしま駅伝や八王子夢街道駅伝でもまずまずの結果を残していたりと、一定の力は示していました。大学入学後は僅か2戦のみの出場ですが、大学初戦の日体大5000mは14:52のタイムで組3着、2週後の日体大10000mでは30:29のタイムで組2着と、共に暑さが厳しい条件だった中、組上位で安定した走りを見せました。スピード面には不安が残りますが、暑さを苦にせず、且つ粘りの効く選手なので、個人的には十分に今大会の出場の可能性がある選手だと思っています。まだまだ成長途上の選手ですが、出場のチャンスが巡ってくれば、ルーキーらしい積極的な走りでチームの選考会突破に貢献してほしいです。

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