箱根駅伝 日本大学エントリーメンバー 選手紹介(下級生編)+α

こんばんは。いつも投稿をご覧いただき、ありがとうございます。今回は一昨日投稿した選手紹介の続きになります。
今回は下級生9名の選手紹介。今後ますます成長していく選手達だと思いますが、成長途上の現時点でどこまで結果を残せるか楽しみです。

※選手紹介の項目内容
❶出身校
❷5000mPB/10000m PB/ハーフPB
❸大学主要大会実績



No.8
大仲竜平②(おおなか りゅうへい)
❶沖縄・北山
❷14:26.59(高3)/29:17.16(大2)/64:24(大2)
❸23年:箱予153位、全予3組27位、関カレハーフ20位、22年:全日本5区18位、箱予176位

沖縄県・波照間島出身の「日本最南端ランナー」として注目を集める2年生。層の厚い現2年生の中でも早くから頭角を現した選手で、ルーキーながら昨年6月の全日本予選のメンバー入りを果たします。同年10月には、チーム世代初の10000m29分台をマークし、メンバーに選ばれた箱根予選ではチーム8番手と健闘。翌月の全日本でも5区を担当しました。今年度は4月に10000m29:17の自己ベストをマークした後、5月の関東インカレハーフ、6月の全日本予選3組に抜擢され、それぞれ格上相手に粘りの走りを見せます。主力の1人として迎えた箱根予選はチーム10番手、直近の日体大は自己ベストから20秒遅れる29:39と、ここ2戦が消化不良に終わっている点は気になりますが、あまり得意ではないレース展開になった点も影響していそうで、過度に心配することではないと思います。希望する復路終盤区間で自身の本来の走りを見せ、今後主力としてチームを引っ張る存在になってほしい選手です。


No.9
鈴木孔士②(すずき こうじ)
❶新潟・中越
❷ 14:32.88(高3)/28:47.23(大2)/63:54(大2)
❸23年:箱予99位

着実な成長で主力の1人にまで駆け上がった期待の2年生。ルーキーイヤーの昨年は継続的にレースに出場していたものの、主要大会に出場する同期に比べて目立った結果は残せていませんでした。ただ、その中でも11月には10000mで30:27、3月の学生ハーフでは66:13の自己ベストと少しずつ結果が出るようになります。今年度に入り、4月の法大競技会で自身初の29分台をマークすると、6月の全日本予選で初の主要大会エントリー入りを果たします。ただ、全日本予選の出場は叶わず、結果的に箱根予選が5ヶ月ぶりの実戦となりましたが、その箱根予選ではチーム3番手の99位と大きく成長した姿を見せてくれました。その後の11月の日体大10000mでも終始集団前方につける積極的な走りで、28:47の自己ベストをマーク。箱根予選でチーム3番手となりましたが、その走りが決してフロックでないことを証明する走りでした。希望する5区をはじめ、主要区間で他校の主力相手に好勝負を演じる走りを期待したいです。


No.10
冨田悠晟 ②(とみた ゆうせい)
❶滋賀・草津東
❷14:36.48(大1)/28:44.98(大2)/64:07(大2)
❸23年:箱予124位、関カレハーフ34位

鰻上りの評価で、主力の一員に名を連ねてきた2年生。記録会では昨年から安定した走りを見せており、昨年は10月の日体大10000mで30:18の自己ベストをマークすると、箱根予選、全日本でメンバー入りを果たします。結果として出場は叶いませんでしたが、その後11月には自身初の10000m29分台をマーク。今年度も4月の日体大10000mで29:28の自己ベストをマークするなど、トラックでは好調を維持していましたが、前後のハーフマラソンのレースは共に70分近くかかる大きな失敗レースとなっていました。しかし、予選会初出場となった今年の箱根予選ではその失敗レースでの不安を払拭する64:07のタイムで124位と健闘。更に、直近の日体大10000mでは28:44の自己ベストをマークする大躍進の結果。練習で強いという話は雑誌等で目にしていましたが、どうやらその強さは本物だったと言えそうです。希望する6区でも、平地区間でも、状態さえ合わせられれば、他校の選手に負けない力強い走りを見せてくれるはずです。


No.11
中澤星音②(なかざわ せおん)
❶岩手・一関学院
❷14:35.14(高3)/29:38.33(大2)/64:48(大2)
❸23年:箱予204位、22年:全日本7区18位、箱予:126位

高校時代からロード適性に定評のある2年生。昨年は夏まで一度もレースへの出場がなく、大学初レースとなった10月の日体大10000mでも31分台という記録ながら、同レースを30分台で走った選手を差し置いて箱根予選のメンバー入りを果たします。そして、その箱根予選ではチーム5番手の126位と好走。高校3年時、都大路4区10位の高いロード適性が本物であることを証明しました。ただ、その後は全日本7区での出場を果たすも、中々好走と言える結果を残せないもどかしい時期が続きました。今年度初レースとなった箱根予選でも前年より順位を落とす厳しい結果となりましたが、直近の日体大10000mでは自身初の29分台となる29:38の自己ベストをマークし、復調気配。淡々とペースを刻む選手なので、復路の終盤区間で自身の持ち味を活かした走りを見せてくれると思います。


No.12
山口月暉②(やまぐち るな)
❶鳥取・鳥取城北
❷14:34.96(大1)/29:22.23(大2)/73:04(大1)
❸23年:全予2組21位、関カレ3000mSC7位、22年:箱予438位、全カレ3000mSC6位、関カレ3000mSC予選1組7位

エントリーメンバーの中でインカレ実績が最も豊富な2年生。高校時代から3000mSCを得意とする選手で、ルーキーイヤーの昨年から同種目で早くも関東インカレを経験。1ヶ月後のU20日本選手権では8:51のタイムで見事に準優勝、9月の日本インカレでは6位入賞と好成績を収めています。その後、箱根予選への出場も果たしましたが、10km手前で集団走から遅れる苦しい走りでチーム12番手の結果に終わります。ただ、昨年11月には自身初の10000m29分台を記録。今年度も関東インカレ3000mSCで7位入賞、全日本予選では2組21位、直近の日体大10000mでは29:22の自己ベストをマークと、昨年の箱根予選を除いては安定して結果を残す走りを見せています。希望区間は一貫して6区ということで、3000mSCで培った自慢の脚力で箱根の急坂を力強く駆け下る走りを期待したいです。


No.13
天野啓太①(あまの けいた)
❶愛知・岡崎城西
❷14:46.10(高3)/29:33.63(大1)/64:46(大1)
❸ー

確実に結果を残す安定感が売りのルーキー。入学時の持ちタイムは5000m14:46と今回エントリーされた日大ルーキーの中では最も遅く、高校3年時の愛知県高校駅伝での成績は3区6位という選手でしたが、大学入学後に急成長。4月の順大記録会1500mで大学初戦を迎えると、翌週の日体大10000mでは30:19のタイムをマークして組2着と好走。その後は半年以上レースへの出場がなく、11月の上尾ハーフが復帰戦となりました。その上尾ハーフでは終始安定したペースを刻み、64:46のタイムでチーム3番手と確実に結果を残します。連戦となった翌週の日体大10000mでも29:33と、春先のタイムを40秒以上縮める好走で好調ぶりをアピール。比較的ルーキーがデビューしやすい7、8区が出場区間候補になると思いますが、持ち味の安定した走りでチームの目標達成に貢献する走りを期待したいです。


No.14
片桐禅太①(かたぎり ぜんた)
❶新潟・中越
❷14:26.83(高3)/29:48.75(大1)/64:40(大1)
❸23年:全予1組39位

前期から期待の高かった実力派ルーキー。高校2年時に都大路を経験しており、7区で21位と健闘。6区を務めた1学年先輩の鈴木孔士選手との襷リレーも行っています。また、高3時には都道府県駅伝に出場し、1区41位の成績を残しています。大学初戦となったのは驚きの抜擢となった全日本予選。首脳陣の期待の高さが窺えましたが、結果は1組39位と悔しいものに終わります。その後、箱根予選のメンバーには選ばれず、復帰戦となったのは11月の上尾ハーフでしたが、ここでは素晴らしいイーブンペースを刻み、64:40でチーム2番手の好走。12月にスライドで出場した日体大10000mは終始最後方でレースを進める苦しい展開でしたが、しっかりと29分台をマーク。上尾ハーフのラップを見る限り1人でレースを作れそうな選手なので、単独走になりやすい10区辺りで力を十分に発揮してくれる選手だと思います。


No.15
シャドラックキップケメイ
❶ケニア・イリギタティ
❷13:30.61(大1)/28:13.10(高3)/60:16(大1)
❸23年:箱予1位、全カレ10000m2位、全予4組29位

2区区間賞候補に名前の挙がる日大の大エース。大学初戦となったのは4月の東海大日大対校戦1500mで、3:47のタイムで1着と力を示します。好調維持といきたいところでしたが、5月のGGNでは脚のテーピングが目立ち、組最下位という結果。翌月の全日本予選も万全の状態とはいかずに4組29位に終わります。しかし、夏を超え、身体つきも変わり、迎えた9月の日本インカレでは30度を超える気温の中で10000m28:17をマークし、最速留学生の東京国際大エティーリ選手に続く2着。才能の片鱗を見せると、翌月の箱根予選では60:16の大記録で個人1位の快走。11月には日体大記録会に2度出場し、5000m13:30の自己ベスト、10000m28:19という結果。ただ、日体大は共に少人数でペースが上がりきらなかったので、間違いなくタイム以上の実力がある選手です。区間賞候補にも名前が挙がり、監督が明言している2区で、チームを上位進出に導く走りを見せてくれそうです。


No.16
山口聡太①(やまぐち そうた)
❶栃木・佐野日大
❷14:10.55(高3)/29:26.49(大1)/ー
❸23年:関カレ1500m予選2組13位

高校時代の実績は日大ルーキーNo.1の期待の星。高校3年時は都大路3区16位、都道府県駅伝5区29位と、全国規模の駅伝で主要区間を担当。都道府県駅伝では兄の彰太選手と兄弟襷リレーも行っています。高3時の駅伝では長距離区間を担っていましたが、短い距離にも強い選手で、大学入学後の今年4月には1500mで3:51の自己ベストをマーク。反面、東海大日大対校戦、法大競技会での5000m2レースは苦しい結果になりましたが、5月には1500mで関東インカレ出場を果たしました。その後、6月の全日本予選と10月の箱根予選はエントリーされるも出場は叶わず。結果的に直近の日体大10000mが関東インカレ以来のレースとなりましたが、ここはきっちりと29:26の自己ベストをマーク。希望する6区やその他区間でも自慢のスピード溢れる走りを見せてほしい選手です。



おまけ
最後の区間エントリー予想

1区 西村翔太④
2区 シャドラックキップケメイ①
3区 安藤風羽③
4区 久保昇陽④
5区 大橋優③
6区 山口月暉②
7区 冨田悠晟②
8区 大仲竜平②
9区 鈴木孔士②
10区 山中泰地④

区間エントリーは明日29日に発表されるはず。
さて、一体どんな区間エントリーになるでしょうか。

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