箱根駅伝 日本大学エントリーメンバー 選手紹介(上級生編)

いつも投稿をご覧いただき、ありがとうございます。気がつけば箱根駅伝まであと1週間になりましたね。日本大学特別長距離部門の公式Instagramでは昨日からカウントダウンが始まり、箱根駅伝が近づいていることを私も改めて実感しました。体調を崩しやすい季節でもありますが、選手達には万全の状態で箱根当日を迎えてほしいと願うばかりです。さて、今回の本題に入りますが、本日から2回に分けてエントリーメンバーの選手紹介を行いたいと思います。
本日紹介する選手は上級生7名。度重なる監督交代、苦楽を共にしてきた同級生の大量退部など、多くの困難を乗り越えて箱根駅伝のメンバー入りを勝ち取った7選手。全選手が万全の状態で箱根当日を迎え、チーム目標である「襷を最後まで繋ぐ」ことを達成してほしいです。


※選手紹介の項目内容
❶出身校
❷5000mPB/10000m PB/ハーフPB
❸大学主要大会実績


No.1
久保昇陽④(くぼ しょうよう)
❶愛媛・松山商業
❷14:22.89(大2)/29:04.31(大4)/64:04(大4)
❸23年:箱予118位、全予2組23位、関カレハーフ29位

3年目まで主要大会未エントリーながら、4年目に一気に主力へと成長を遂げた4年生。2年時12月の日体大記録会5000mで組1着、2週後の国士舘大記録会5000mで組2着を取るなど、3年目までも記録会での安定感は光っていましたが、故障が多かった影響かレースへの出場は限られていました。最終学年となった今年度はレースに継続的に出場できるようになり、4月の日体大で10000m29:16の自己ベストを出した後、5月の関カレハーフ、6月の全日本予選と主要大会に連続出場。秋には箱根予選でチーム4番手、11月の日体大で10000m29:04の自己ベストをマークするなど、経験を重ねる毎に結果も確実に上向いてきています。往路復路問わず、チームの目標達成の為の重要区間を任せられる選手だと思います。


No.2
下尾悠真④(しもお ゆうま)
❶岐阜・市岐阜商業
❷13:48.55(大3)/28:50.15(大4)/64:04(大4)
❸23年:箱予119位、全予4組20位、関カレ1万10位、22年:全日本1区17位、箱予169位、全予3組19位、関カレ5千11位、21年:箱予364位

チームを引っ張る特別長距離部門の主将。2年時10月に5000m14:09の自己ベストをマークしてから、主力の1人として主要大会に出場しています。同年12月には10000m28分台ランナーの仲間入りを果たし、3年時の関東インカレでは5000m13分台ランナーの仲間入りを果たしています。その3年時の関カレ5000mは順位も11位という好結果、4年時には同10000m10位の結果を残しています。トラックを得意とする一方、ロードでは中々結果を残せていませんでしたが、今年の箱根予選は出場した3年間で最も良い順位・タイムをマーク。目標の箱根に向け、ロードの力も着実に備わっています。登録メンバーで唯一直近の日体大に出場していない点は気がかりですが、状態に問題がなければ往路で流れを作る走りを見せてくれるはずです。


No.3
土井拓実④(どい たくみ)
❶富山・富山商業
❷14:38.16(大1)/29:44.17(大4)/64:16(大4)
❸23年:箱予143位、22年:箱予:165位、21年:箱予249位

箱根予選に3年連続で出場しているロード巧者の4年生。2年時の箱根予選エントリーは当時の実績を考えるとやや意外なエントリーでしたが、出場も果たして結果的にはチーム7番手で走破。3年時の箱根予選でも前年より個人順位を80位以上上げ、チーム6番手と確実に結果を残します。最上級生となった今年度は4月に自身初の10000m29分台をマーク。その後は順調とはいかなかったものの、箱根予選にはしっかり合わせて3年連続で個人順位を上げる見事な走り。3年連続でチーム10番手以内に入っている選手は日本人エースの西村選手と土井選手だけであり、チームへの貢献度は非常に高い選手です。直近の日体大は早い段階で集団から遅れるも、急激にペースが落ちることはなく、29:44の自己ベストをマーク。1人でペースを刻む走りが合っていそうなので、復路終盤区間で粘りの走りを見せてくれる選手だと思います。


No.4
西村翔太④(にしむら しょうた)
❶愛知・千種
❷14:10.27(大3)/28:34.38(大4)/62:53(大3)
❸23年:箱予56位、全予1組29位、22年:全日本2区14位、箱予110位、全予1組13位、21年:箱予133位、全予2組20位

日大の日本人エースと言っていい特別長距離部門の副主将。2年時の全日本予選から頭角を現した選手で、2年時の全日本予選と箱根予選ではチームが苦しむ中で共にチームで3番目に良い順位でフィニッシュ。主力の1人に数えられるようになった3年時には11月の記録挑戦会で自身初の10000m28分台、2月の丸亀ハーフで62分台の自己ベストをマークするなど、記録面でも確かな成長を見せます。今年度は急ピッチで間に合わせた全日本予選こそ苦しい走りに終わるも、箱根予選は自身初の個人二桁順位となる56位でフィニッシュ。直近の日体大でも現チーム2番手となる28:34をマークするなど好調を維持しています。自身が希望する1区など、他大学の主力が集う序盤区間で流れを作る走りを期待したい選手です。


No.5
山中泰地④ (やまなか たいち)
❶千葉・成田
❷14:43.26(大4)/29:25.47(大4)/64:14(大4)
❸ー

今年3種目で自己ベストを更新している急成長中の4年生。今年度に入るまでは目立った成績を残せておらず、昨年11月の上尾ハーフは68分台、今年3月の学生ハーフは69分台という選手でした。ただ、4年生になって迎えた今年度は4月の東海大日大対校戦5000mでベストを更新。その後は苦しむレースがあったものの、6月の富里スイカでは学生トップの好走で確かな成長をアピール。その後、箱根予選のメンバーには選ばれなかったものの、故障からの復活を遂げた11月の上尾ハーフでは前年のタイムを4分以上上回る64:14の快走。更に、1週間後の日体大10000mでも自己ベストを1分以上更新する29:25マークと目下絶好調。自身が希望する7区をはじめ、復路での安定感ある走りが期待されそうです。


No.6
安藤風羽③(あんどう ふう)
❶鹿児島・鹿児島実業
❷14:08.46(大3)/28:44.65(大3)/63:57(大2)
❸23年:箱予172位、全予3組6位、関カレ1万23位、22年:全日本4区17位、箱予123位、全予1組26位、関カレ1万25位

3年生世代を引っ張ってきた次期エース候補。1年時秋頃から記録会での安定感が目立ち始め、12月には10000m29:26をマーク。2年時からは主力の1人として主要大会に参戦。力を出しきれないレースもありましたが、箱根予選ではチーム4番手の走りを見せています。3年生になった今年度は4月の東海大日大対校戦5000mを制すと、1500mと5000mで立て続けに自己ベストを更新。全日本予選では3組6位と他校の主力と互角に戦う快走を見せました。おそらく状態を合わせられなかった箱根予選はチーム11番手という結果になりましたが、直近の日体大10000mでは28:44の自己ベストと再び状態を上げてきました。往路であれば他校の主力に食らいつく、復路であれば目標達成の為の貯金を稼ぐような走りを期待したい選手です。


No.7
大橋優③(おおはし ゆう)
❶岐阜・大垣日大
❷14:41.75(大1)/29:16.28(大3)/64:12(大3)
❸23年:箱予136位

箱根5区に強い希望を抱く急成長中の3年生。頭角を現したのは2年時秋頃で、10月の日体大10000mで30:29をマークすると、箱根予選・全日本のメンバー入りを果たします。ただ、共に出場を逃し、その後は苦しい時期が続きましたが、初ハーフとなった今年3月の学生ハーフは66:39で纏める走りを見せます。その後、今年度のトラックレースでは自己ベストを更新できませんでしたが、2年連続でエントリーされた箱根予選では136位と大きく成長した姿を見せてくれました。直近の日体大10000mでも29:16と従来のベストを1分以上更新する快走を見せ、充実一途の秋冬シーズンを過ごしています。希望区間は一貫して5区と登りにはかなりの自信がありそうですし、希望する5区や終盤の登りが厳しい8区で自身の持ち味を発揮してくれそうです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?