反射
今回は反射ということについて
書いてみようと思います。
反射って?
例えば、レモンを想像すると
反射的に唾液が出る反応があると思います。
それを「反射」って言ってます。
生まれた時から
レモンを想像すると唾液が出るのかというと
そうではないです。
後天的に
レモンを食べて唾液が出る経験を何度もするうちに
「レモン」=「酸っぱい」=「唾液を出す」
という神経回路が脳に出来上がります。
それで想像しただけで唾液が出るようになるんです。
PCで言えば「ショートカット」みたいなもんですかね。
日常は反射だらけ
レモンの例は身体反応があるので分かりやすい例ですが
ほかにも日常は反射だらけです。
例えば
「雨が降っている」→「嫌な気分になる」
「トイレの個室に入る」→「ホッとする」
「コーヒーを飲む」→「リラックスする」
「金曜日の夜」→「楽しい気分になる」
「日曜日の夜」→「憂鬱な気分になる」
などなど
そうなんです。
こころの世界でも反射が起きています。
要は無意識に身体や心が反応してしまうこと
それが「反射」になります。
反射は意図的に形成できる
反射というものは
過去に繰り返し起きた経験から
無意識に学習されたものが大半かもしれません。
でも実は意図的にも形成できるんです。
例えば
眠りから覚めたときに
「ああ良く寝た!」と思います。
そうすると脳からはドーパミンが出て
いい気持ちになります。
これを何度も繰り返すと
「ああ良く寝た」と思わなくても
寝起きがいい気持ちで起きられるようになります。
人は思うことをコントロールできます。
だからそれを利用して
反射を形成することができます。
ルーティンは反射の形成
むかしラグビーの五郎丸選手のルーティンが話題になりました。
あの独特の動作は
落ち着いてパフォーマンスを発揮するための
反射なんだと思います。
「ルーティンを行う」→「気持ちが落ち着いて集中する」
反射を変えることはできるか?
既に形成されてしまった反射を変えることはできるか?
これは「できる」という回答になります。
但し、一度形成された反射を変えるのは結構大変です。
反射そのものを消すというよりは
他の情報で何度も何度も上書きするような感じになります。
例えば
「上司の顔を見る」→「嫌な気分になる」
という反射があるとします。
これを変えるには
「上司の顔を想像する」
→「お世話になっていることを考える」
→「感謝の気持ちが湧き上がる」
これを何度も何度も繰り返して
「上司の顔を見る」→「感謝の気持ちが湧き上がる」
という反射に書き換えることになります。
実際に体験しなくても
イメージの世界で経験すれば
脳に刻まれます。
スポーツ選手が行うイメージトレーニングは
この原理を利用しているんです。
また、スポーツで何度も何度も練習して
無意識にできるようになるのも
反射の形成と言えます。
おわりに
反射とは
脳に記憶された自動実行型のプログラムなんですね。
これを意図的にうまく利用するには
何度も何度も繰り返し行うこと。
無意識にできるようになるまで繰り返すことです。
繰り返すことで
反射を起こす神経回路が強化されて
無意識にできるようになります。
久しぶりのnote記事で纏まっていませんが
最後までお読みいただきありがとうございました!
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