水樹和佳子先生の未収録作品を閲覧した話※6/19訂正

※2023.6.1訂正 「青白い橋の上」は創美社コミックス『樹魔・伝説』に収録されていました。申し訳ありません。
※2023.6.19訂正 「苦麗児プロポーズ」はぶ~けコミックス『月虹 後編』に収録されていました。重ね重ね申し訳ありません。

水樹和佳子先生の漫画作品には、いずれの単行本にも収録されていないものが5つあります。タイトル及び掲載情報は以下の表の通りです。

※水樹先生のHP、各種単行本にて確認

これらの未収録作品をどうにかして見られないだろうか?と思い立ち、色々試した結果、5作品全てを閲覧できたので書いてみます。

1.雑誌の切り抜きを入手
Yahoo!オークションや各種フリマサイトでは、過去に発行された雑誌のうち特定の作品を切り抜いたものが個別に出品されていることがありますので、
それを購入しました。

2.国会図書館のデジタル化資料で閲覧&複写
国会図書館では、蔵書されている『りぼんデラックス』及び『ぶ~け』については全てデジタル資料化されているようです(一部欠巻あり)。
これを利用して、作品が載っている該当の号を閲覧し、複写することが出来ました。閲覧から複写までは全て館内の端末で行い、印刷されたものをカウンターで受け取り料金を払うだけなので、作業は比較的スムーズでした。
※複写は有料です
※デジタル化資料は館内でしか閲覧できません。また、同じ時間に他の利用者が閲覧している資料は見ることができません。

3.国会図書館にて雑誌実物を閲覧&複写
前述の通り『りぼんデラックス』と『ぶ~け』はデジタル資料化されていますが、「まぶしくてみえない」と「その名も耶蘇君!!」を掲載していた『りぼん』はデジタル化されていません。まんだらけ、ヤフオク、各種フリマサイトでも該当号は出品されていなかったため、国会図書館にて雑誌実物を閲覧&複写を行いました(作業に時間がかかるのは予想していたので、平日昼間に仕事を早退しました)。

閲覧申請→到着待ち(約20分)
図書カウンターで雑誌本体を受け取り、閲覧する(約70分)
複写を希望する箇所に細長い紙を挟む(約5分)
複写申込書を印刷して必要事項を記入(約10分)
複写カウンターに雑誌本体と複写申込書を持ち込み、係員の人と
複写個所を改めて確認し、依頼する(約10分)
複写が完了するのを待つ(約30分)
複写資料を受け取り代金を支払い、内容確認する(約5分)

ここまでの流れで約2時間30分。複写代金は2作品の掲載部分とその他こまごまとした部分を合わせて、全部で3100円弱でした。
(閲覧の際に、水樹和佳子先生の作品以外もじっくり読んでしまったのと、実際の図書を閲覧するのが初めてだったので、館内の移動や作業に手間取ったのが一因です)
駅から図書館までの移動時間、館内の移動時間(広い上に、図書カウンターと複写カウンターが別の場所にあるので結構歩く)などを考慮するとさらに時間が加算されるため、仕事を早退して正解だと思いました。

上記3つの方法で目標を達成しましたが、いずれ7作品の大体のあらすじを
まとめて別記事に書ければと思います。

この記事を書いていて思ったのですが、未収録作品閲覧って首都圏在住でないとかなり厳しい気がします。
私はたまたま都心勤務で国会図書館にアクセスしやすい環境にあったため実現させることができましたが、地方在住者は物理的な問題で難しいと思います。電子書籍でもいいので単行本にまとめてくれる出版社が出現することを望みます…

2022.12.19追記
フォロワーさんからの情報等を基に調べたところ、遠隔地でも手段はあるようです。
※実際に利用される場合は、必ず事前に当該施設へお問い合わせください。

明治大学米沢嘉博記念図書館では年間会員(年会費6600円)になれば遠隔   複写サービスが有料で利用できるそうです。


・国会図書館関西館では館内に限りデジタル化資料が閲覧可能?

・国会図書館で遠隔複写サービス(登録必要・有料)が利用可能


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