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顔が男前のジャポニカ種ウナギ

世間はウナギ、ウナギと言っとります。近所の食料品店ではここぞとばかり幟を出して実演したり煙出して客寄せしたりの季節である。

わたしはウナギはこの3年ほど食べていない。妻が亡くなった翌年の夏ウナギ専門店へ義父が連れて行ってくれた。美味しかった。
結局のところ特定の店以外では美味しくない。

以前の取引先で本業は鉄工所なのであるが、副業がウナギの稚魚の取引をしている社長が居た。
インドネシアだったか、沼地を借りて人を雇って人力でウナギの稚魚を捕まえる。それを日本のウナギ養殖業者に販売するのだという。詳細は聞いていないし、輸出入の方法とかもわからない。

声がかかったのは、出資しないか?というところからなのだが、怪しさ満点なのでやめておいた。

ウナギには大まかに二種類。
アンギラ種とジャポニカ種。前者は顔がポテッとして不細工。ジャポニカ種はシュツとして男前だそうな。

街で売られている中国製はアンギラ種であってやたら太らせて大きくして高く売る。味は大雑把でタレによる味付け。ウナギ自体の風味、味わいはなく食べたらゴム草履みたいにゴニョゴニョ。お金払って食べる価値はない。

ただし、日本産であってもアンギラ種の顔がある。鹿児島産などはおそらくそれっぽい。

わたしが食べたいちばんのウナギは諏訪湖のほとり。極上ウナ重 蒸し方焼き方タレ味絶品。資材担当だったので取引先が連れてってくれた。今から11年前の2013年の話。

うなぎ水門 2013年11月14日

死ぬまでにもう一度行こうと思う。

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