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漁師と漁業者の違いってなに?

魚を獲って売ることを生業としてる人を漁師って呼んだり、漁業者って呼んだりしますよね。

2つ呼び方があるけど違いってなんなんでしょうか。

自分は昔のある本から「師」がつく職業は他の職業よりも能力や、人格が求められる仕事だと読んだことがあります。

もちろん「師」がつかなくても仕事というのは能力と人格が求められるものだと考えてます。

漁師と漁業者、この疑問の一つの答えのようなものを道東は標津の漁師から伺いました。

その方曰く、漁師は魚を「魚」としてみている、漁業者は魚を「金」としてみている、とのことです。

漁師は命懸けと言いますが、自分も船に乗って漁に着いて行くとその通りだと思います。

そんななかで獲った魚を「美味しく食べてほしい」と思うか、「高く買ってほしい」と思うかは人それぞれだと思います。

自分は、ほとんどの人は両方の考えを持っているものだと思っていた時期があります。

しかし、いろいろ見るうちに、後者のみの考えの人が一定数いるような気がしてきました。

高く売るために、タコの頭に石を詰めて重量を増したり、多く獲るためなら産卵場に網を入れることもお構いなしだったり。

魚を魚として見る、つまり、魚を愛する人は来年、5年後、10年後、子の世代、孫の世代に如何に豊かさを繋ぐかを考えている。

そう標津の漁師はおっしゃっていました。

確かに、その通りだと思います。

でも、お金は大切です。

今の水産業には自転車操業の方がいっぱいいるなかで、未来の話がしにくいのも確かです。

今まで食べたなかで間違いなく1番の鮭

補助金も多いですが、そのほとんどがハード面、つまり、設備投資への補助金です。

持続可能な漁業のために獲らないことを選択した漁師にはなんの補助金もなく、設備投資をし、漁獲圧が高まる一方です。

確かに、獲らないから補助金を出すというのは他の産業から見たら不公平に見えます。

しかし、そこは不満が噴出しても水産業界は思い切ってやるべきではないでしょうか。

その間に本物の漁師を増やすためにしっかりと行政と業界が向き合うのがいいと思います。

話が脱線しましたね、、笑

言いたかったのは、自然を畏れ、自然の一部として漁をすることこそが漁師であり、そういう人が増えてほしいということです。

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