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4号機ボーナス確率の制限について

テキストの墓場としての初投稿。

随分前に人に説明する為に勢いでダダダと書きましたが、なにしろ誰に教えられた訳でもなく、独学で覚えた当時の記憶だけで書いてるので、数字とか考え方に間違っている所もあるかもしれません。
突っ込んでくれる方をお待ちしています。

4号機時代以前。
パチスロにはかつてAタイプとBタイプとCタイプがありました。

Aタイプはビッグボーナス中のレギュラーボーナス(ジャックイン)が最大3回。一番主流のタイプ。
猛獣王とかサラ金とか吉宗とか爆裂機達もAタイプはAタイプ。
なんでボーナスで出玉を増やす機械だけを指してAタイプと言う様になったのかは正確にはわからない。

Bタイプはビッグボーナス中のジャックインが最大2回。
機種自体は割と少ない。
巨人の星とかコンチ4Xとか。
ジャックイン1回だけのナイツとか。

Cタイプはビッグボーナス非搭載。
ミリオンゴッドとか北斗の拳とか。
後、集中という小役やシングルボーナスを確率変動させられる機能が当時はあって、集中搭載機もCタイプでした。
Aタイプの集中搭載機はА‐Cタイプ。

今回は主にAタイプのビッグボーナスの確率の上限と下限の話です。
ジャックインが最大3回のAタイプのパチスロ機の場合、ビッグボーナスの確率は1/1500を超えてはいけないとされていました。
これは抽選確率ではなく、あくまで見た目上の話で、かつ1ラインのみ有効時の場合だと考えてください。
一般的なパチスロ機の場合、図柄の組み合わせ総数は各リール21コマでしたので21×21×21の9261通り。
(実際には非停止目もそれなりにあるので、あくまで見た目上の話です。)

この場合、最大6通り(1/1543)のビッグボーナスの揃い方が出来る事となります。(7通りだと1/1323になってしまい、上限を超えてしまうという事です。)
例えばビッグボーナス図柄が1種類の機械で、ビッグボーナス図柄が左リールから順に
3個、2個、1個であれば、揃い方が3×2×1=6通りとなり、これが上限という事になります。
その機械が5ライン機の場合は5ライン有効時には6×5で見た目30通りの揃い方が出来ることとなります。
これで5ライン有効時(3枚がけ)の場合、見た目上の確率は1/308.7(30/9261)となります。
そして、この見た目上の確率の70%~130%の範囲内で実際のボーナス抽選確率とする事が許されていました。
したがって規定上許される最大の30通りのビッグボーナスの揃い方を搭載しているパチスロ機のビッグ確率の下限は1/308.7×70%=1/441.00。
同様に上限は1/308.7×130%=1/237.46です。
ビッグボーナスの揃い方の組み合わせを減らせば、もっと確率を下げる事は可能でしたが、初期4号機はAT機も大量獲得機もST機もありませんでしたから、ビッグ確率が1/300~1/240程度で1ビッグ400枚程度のAタイプが主流で、そもそもビッグ確率を下げるという方向での変化は特段必要とされていなかったようです。

これを実際のパチスロ機で見てみましょう。
例えば大花火の場合、ドン図柄と7図柄の2種類のビッグ図柄が左に3個ずつ。
中と右は1つずつ。
ビッグ図柄が揃うパターンの組み合わせがドン図柄3×1×1と7図柄3×1×1の計6通り。
3枚がけ時は5ラインなので30通りとなります。
見た目上の確率は最大値の1/308.7です。
これに70%~130%の割合をかけて設定差とする理由ですが、当時のアルゼ(元ユニバーサルであり現ユニバーサル)の乱数は16384個だった為、規則に収まる範囲で
設定1が38/16384 (1/431.16)
設定6が68/16384 (1/240.94)
となっています。
37/16384 (1/442.81)でも69/16384 (1/237.45)でもアウトという事です。
尚、乱数の母数を65536にすると、もうほんのちょっとだけ確率を高める事が出来ました。
例えばサミーの4号機キャッツアイは設定6のビッグ確率が1/238.3表記となっていますが、これは275/65536 (1/238.31)ということになり、分母を16384にすると68.75/16384となってほんの少しだけ有利ですね。
まあ大差ありませんが、ビッグがいっぱい引けそうには感じてしまいますね。

で、以上は5ライン機の話です。
ボーナス確率を高めるために有効ラインを増やした機械もありました。
7ライン機だとオリンピアのビーナスライン、山佐のドクターA7、8ライン機でサミーのマックスボンバーとかが有名な所でしょうか。
7ライン機で各リール21コマのAタイプだと、理論上では

6/9261✕7✕1.3=1/169.6

までビッグボーナスの確率を上げる事ができます。
下限は1/315.0となります。

尚、かつて4号機にはストック機というものがありました。
その中でも、内部ボーナス当選を告知しないサイレントストック機はかなりやりたい放題だった様に見えますが、内部にボーナスを貯める段階では上のような規定通りにしかボーナスを抽選できませんでしたので、意図的にストックを飛ばさなくても、大連チャンすればストック切れが起こってしまう可能性はありました。
それを防ぐために、サイレントストック機でも7ライン機が増えたりしましたが、あくまで内部ボーナス確率を高めるために7ラインにしただけで、あまりゲーム性自体に影響は無い機械ばかりだった記憶です。
またサイレントストック機の場合、内部の抽選確率と実際に放出する確率に相関がある必要は無かったので、サイレントストック機では全機種上限の確率で内部ボーナスを抽選していたと思われます。
はなはなだしい所では山佐が名前もまんま27の27ライン機をリリースしたりしましたが、あれは話題性の問題だった気がします。
特に流行りませんでしたが。

またBタイプの場合はAタイプの制限の1/1500の部分が2/1500になるだけなので、興味のある方は計算してみてください。

尚、5号機以降AタイプだのBタイプだのも含めて、この辺の考え方は消滅したと考えて構わないので、覚えても今後一生絶対何の役にも立ちません。

と思っていたんですが、6号機現在でもビッグボーナスの見た目上の確率が1/1500が上限と言う部分だけは変わっていないようでした。
尚、見た目レギュラーボーナスでも内部的には枚数違いのビッグボーナスの場合もありますが、それも含めて1/1500です。(了)


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