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乗馬で腰痛とストレスが和らぐ?

乗馬が慢性腰痛患者の身体・精神面に良い影響を及ぼす可能性のあることが、研究結果により示された。東フィンランド大学の研究。

この研究では、慢性腰痛患者22人を対象に、週1回12週間の乗馬セッションが、日常生活機能、痛みのレベル、痛みの受容、抑うつと不安、生活の質に及ぼす影響を評価。患者の痛みとその持続状態を考慮し、運動負荷(動く馬の上に座る)を、最初の4回は10分、次の4回は20分、最後の4回は30分と計画的に増やした。

その結果、睡眠、前かがみになる、長時間座るなどの日常生活機能に対する満足度が向上し、痛みのレベルは、運動負荷の上昇に伴い低下していた。22人のうち、介入後の6カ月間に症状が再発してペインクリニックを受診していたのは2人のみであった。介入後の対象者への聞き取り調査から、乗馬セッションの身体的(痛みの軽減、身体機能レベルの上昇)、精神的(気分が落ち着く、ポジティブな経験)、社会的(セッションでの人や馬との信頼関係の構築)な面に対する良好な影響が明らかになった。

著者らは、「将来的には、精神・身体の両方を扱える乗馬セラピスト、馬、アシスタントから成る専門チームが参加する研究の実施が推奨される」と考察している。

薬物治療一辺倒になるのではなく、こういう健全な治療法が日本でも広がればいいなと思う。

【引用元】
https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fvets.2023.1085768/full

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