【画像あり】メッシュ衿芯を買ってみたのと、格安『足袋もどき』の話

寒冷地着物民の慈岳です。どもども。

温暖な土地の皆さまは5月に真夏日となる日もあり、和装の中上級者はそろそろ衿袖だけ合物のうそつきを準備する頃合いではないでしょうか。

私は通年、帯枕はヘチマで帯板はメッシュです。汗かきではないけど蒸れるのが嫌いで、夏用小物にはお世話になっております。しかし1つだけ、その存在を知りながらこれまで使わなかったモノがありましてね。

それはメッシュ衿芯!なので買ってみた!あと靴下みたいな足袋のこともしゃべりたい!ということでどうぞー。


●まずは衿芯を紹介!

手持ちの衿芯です。

  1. 通年用衿芯

  2. 1と同じ衿芯をカットして細くしたもの

  3. あづま姿『メッシュ直衿芯』

  4. あづま姿『メッシュ広巾衿芯』

1と2はメーカーを忘れてしまいましたが、もう10年ほど使っています。2は高島クレープのうそつきに差し込もうとして入らず、ハサミでザクザクと。

そして、今回購入した3と4。2階の『着物部屋』に採寸に行くのがめんどくさくて、てきとーにネットで両方ともポチ。かなり細くてペラペラなのですが、お歌や踊りをするときにラクそうだなぁというのが第一印象です。

●『直衿芯』と『広巾衿芯』

3と4を並べてみましょう。……あまり変わらなくね?

なんと『広巾』とは、衣紋と両端だけが広巾という意味でした!
商品の仕様や説明書きはちゃんとクマ無く読みませうね慈岳君や!

確かに衣紋さえ立っていたら後はどうにでもなりますし、天下の『あづま姿』ですからザツに開発したものではないでしょう。私はメーカーに拘らず、イイ!と思えばぱっぱとポチりますが、手持ちの小物をよくよく見れば、あづま姿ブランドの小物が過半数を占めています。

『直衿芯』と『広巾衿芯』の衣紋部分を重ねてみました。この最大1cmのビミョーな差が、またニクいですねぇ。夏物フォーマルなら広巾、お洒落着~普段着夏着物の襦袢や浴衣直入れなら直衿と、上手く使い分けができそうです!

夏着物は薄くて軽いので、一見ペラペラで頼りなく見えるメッシュ衿芯でも意外と衿が決まります。通年用の通気性も何もないパキパキの衿芯より(絽を着る意味とはw)、暑い時季は有能かも知れません。

●通年用衿芯とメッシュ衿芯の比較

2と4の比較。衣紋部分はしっかり立ちそうです。

続きましては1と4の比較。衣紋だけ巾が同じで、それ以外はなかなかの差があります。

夏場において、お歌の場合は3で大丈夫そうですが、動作の大きい踊りのときは4を仕込むほうが良さそう。1は本当に動きづらいんですよね。パッキリと衿を決めて動き少なくいられるのは観覧客だけで、踊る私らは動きが制限されて肩が凝って死んじゃいます。

着物で動く方々は4の衿芯を取り入れると捗るかも知れませんよ。普通の合用衿芯は蒸れますし、しゃなりしゃなりとお嬢様のように行動するときだけにするなど、使い分けるとよさげです。

●【おまけ】足袋もどき

以下の記事でサックリと触れた『足袋もどき靴下(以下足袋もどき)』についてちょいと。着物超初心者さんや、観光地で格安の着物レンタルをした人がよく履いているやつです。

本物の足袋は安い量産テトロンで1,200円前後。ストレッチブランド足袋は2,000円程度~。足袋もどきは正規で買うと最安値で700円くらいしますから、そんなら本物買いますやんってことで、アウトレットで300円で出たときだけネットでまとめ買い。経費削減なのだようへへ。

仕事では120円の黒い足袋型靴下を履き、法要のお客様のあるときだけ「白のほうが締まるよな」って理由で作務衣の足元に白の足袋もどきを履いています。

この足袋もどき、足の裏にゴムのツブツブが付いています。

もどきと謂えども白足袋の体裁をしていますから、お客様からのウケも良いです。私はせっせとウタマロで手洗いしていますが、洗濯機ポイでもOK。


そんなわけで、唐突にオシマイ。願わくばこの功徳をもってあまねく一切に及ぼし以下略合掌。

ではではまた!

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