女の子がなぜ『将棋』から離れて行くのかを、100%主観で語る

はいはーい、読む将&観る将の慈岳です。

鉄道界隈における撮り鉄や乗り鉄のごとく、将棋界隈でもどのように将棋を楽しむかで人種が細かく分かれており、慈岳については棋譜並べをしたり、将棋中継で先生の解説を聞いたりして『分かったつもり』になるモブでございます。

私は幼稚園時代で父から将棋を習い、後に訪れた『羽生ブーム』で指し散らかしました。本稿では、盤駒に誰しも触れていた当時のことを思い出しながら、『女子が(せっかく盤駒にまで触れたのに)なぜ将棋から離れるのか』を語りますですよ!


●女の子社会特有のヌルゲー強要

まず言っておきましょう。女の子社会では謎の平等主義が蔓延っており、『今回はあなたが勝ったから、次は私が勝つ番』という、暗黙の茶番ルールがあります。何の番やねん。

男の子社会では強い者は勝ち、弱いなら負けるのが当たり前なのですが、女子は個々の実力を押さえ付けてでも、歪んだ平等を強要するわけですね。

女性向けか、女性を交えてプレイするゲームは、『どう○つの森』のようなお互いにコミュニケーションを取るものか、『人○ゲーム』に代表される運頼みで技術力も思考力も必要ないものが多いです。

普通の女の子はそうしたゲームが好きな傾向がありますね。ゲームが苦手でも勝てるのと、無双する子が出にくいことで、女の子社会では受け入れられやすいのかも知れません。

●女の子は勝って嫌われることを怖がる

将棋は『2人ゼロサム有限確定完全情報ゲーム』。有限のものを奪い合い、片方が得したぶんだけ相手が損し、得られる情報を駆使し、必ず勝ち負けが確定する。

各駒の総数や動きは予め決まっており、パズルゲームの性質も持ちます。「こう指せば相手は最低5つの変化があるため、そのどれに対しても極力有利となる手を選び続ける」といった思考ゲームでもあり、基本的に下手は上手にボロ負けします。

そして有り体に言えば、自分が勝つために相手の嫌がることをひたすらやり続けるのが、将棋というゲーム。

強者総取りとばかりにボコボコにやっつけると嫌われる女の子社会では、かなり忌避されそうですね。「将棋をやるヤツは性格が悪い」と将棋ファンの父が冗談混じりに言っていましたが、あながち外していないと思います。

●将棋はおしゃべりをしないゲーム

縁台将棋はひとまず置いて、大真面目に将棋を指すときは『会話』をしません。観戦者も口を挟まないのがマナーです。さて、おしゃべり好きな普通の女の子に、対局中ずっと無言でいることが可能でしょうか?

……いやー、無理でしょうw

将棋は盤面を見たら分かるゲームです。例えば序盤の角道操作で「角交換しましょう」「そうしましょう」という会話になります。また、王手を掛けてもそこに指したり打ったりするだけで、わざわざ王手と口にせずとも王手だと分かりますし、やばいと言わなくてもやばいのは歴然ですよね。

女の子たちは『見たら分かること』でもしゃべりたがり、ゲーム全般のこともあくまでもしゃべるための手段とみなしている雰囲気がありました。そのためおしゃべりが禁止される将棋は、つまらなくて投げ出してしまうのかも知れません。

●囲碁との違い

ここまでだけだと、ある程度以上の沼にいる人は「じゃあ囲碁はどうなるんだ? 女性のプロもいるだろ?」という疑問が湧くでしょう。それは何故なのか。

私は囲碁やらないので分かりませんwオワタ

囲碁ファンだった祖父いわく、囲碁は将棋よりも女性がプレイしやすいとのこと。将棋は指したり打ったりしたあとに『駒の動き』がありますが、囲碁は布石の勝負で将棋よりは静的なので、ある程度感覚的に打つことも可能なのだそうです。

また、盤面の広い囲碁において、相手に視線を読ませない(どこに注目しているか悟らせない)ことに長けた女性が、そこそこ食い込みやすいのではないか?との仮説を立てていました。

若い衆がデートしててもありますやんか。男子は彼女以外の女性を見たらすぐ彼女にバレますが、女性が彼氏以外の男性を見ても彼氏にバレにくいってやつが。女性も見てるんですけど、男性のように分かりやすくガン見しないのですw

●『羽生くんブーム』のときに女の子たちは何をしていたか

教室中が将棋で沸いていたころ、男の子は本将棋、女の子は挟み将棋や回り将棋、将棋崩しをしていました。女の子も盤駒には触っているものの、挟み将棋は(突き詰めれば)ゲームとして成立しないですし、回り将棋は運ゲー、将棋崩しは単純な物理ゲーです。

私らが指していると時折観戦に来ましたが、彼女たちは横からしゃべるのでうるさがられたり、難しそう……とすぐに離れてしまったりして、両者の交流はあまりなかったですね。

●盤駒に触れた女の子のその後

ブームが落ち着くと女の子たちは盤駒をあっさり手離してしまい、男の子のうちミーハーであったり、将棋が苦手で強くなれなかった子も指さなくなりました。

そうして残ったのがガチ勢。クラスに男女とも20名ずつ。うち盤駒に触れた人が半分として、男子5名、女子は慈岳だけがブーム後も残留。他の同学年7クラスでは、女子は誰も残らなかったそうです。

それくらい女の子は将棋をやらない生き物なんですよね。せっかく盤駒を手にしてくれたのに本将棋を指さず、変わり将棋だけで終わってしまったのは勿体無いなぁと感じます。

●同性がいれば指さなくもないが……?

ガチ女子と縁台女子は基本的に水と油です。縁台女子が「あっ女性もいてるんだ!よかった~」と対局を申し込んだのがガチ女子だと、悲惨なことになります。彼女ら主観ではガチ女子は『男のような指し方』ですから、見た目が女性なだけで将棋は男性と指しているように感じるとか。

では縁台女子どうしで指せばいいじゃん?って思うでしょうが、実は縁台女子はガチ女子よりも見付けるのが困難。ガチ女子は道場に行けばわりとすぐに見付かります。しかし、縁台女子は道場には行かないため、どこに隠れているか分かりません。探すのが大変です。

近頃では女流棋士が女性専用のスペースを設けたり、どうぶつ将棋という『かわいい』モノを考案したりと普及に努めておられますが、女流棋士はそもそもガチ女子です。手筋とか定跡とか考えずに、ただ楽しく駒取って取られてライトに遊びたい女性は、なかなか行き辛いかも知れませんね。

以上、思い付くまま書いてみました。
ではでは!


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