山の民あるある5つ!都会とは違う山の観光地

どもども。山間部暮らしの慈岳です。

タイトルですが、山間部といってもイメージ湧きにくいですかね。町そのものの標高が高く、周りはぜんぶ山。山の陰となるため日照時間が短く、台風などで道路が寸断されれば陸の孤島となる。ざっくり書けば、そんな環境です。

それでは山の人にありがちなことを並べて行きます!


1.めっちゃクルマに乗せてくれる

私は運転免許がないのでバス頼み。バスを待っているところへ町民がたまたま通り掛かると、

「あっ慈岳さんおはよー!どこか行くの?」
「おはようございます。○○まで~」
「同じ方向だわ。バス代もったいないから乗って行きなよ( ・ω・)」

他には、集団で同じ場所に行くとき『クルマ係』が現れます。10人いて10台のクルマを出すと、出先でわちゃつきますよね。なので誰かのクルマに乗れる限り積んで、2~3台にまとめちゃいます。

2.山ではクルマ=生活用品→軽自動車が多め

こちらもクルマネタ。山でのクルマは『生活用品』。地元民しか知らない、知っていても余所者では運転が難しい林道でも小回りが利き、税金が安い軽自動車を持ちます。

私が知る範囲では、地元ナンバーの軽自動車は地元民か、近隣の町・集落の人たちのものですね。なので路駐していても「ちょっと用事にでも来たのだろう」と通報しません。

逆によその5ナンバーとか3ナンバーとかが長時間路駐するとめちゃくちゃ怪しまれます。山では大人数の家庭でクルマ好きなお父さんでもない限り、3ナンバーは乗りません。

3ナンバーは珍しいので、地元ナンバーだと逆に覚えられて「あ、○○さんのところのクルマだ」と認識されます。ひるがえって、時折報道される田舎の事件での『不審な車両』の目撃情報。余所者ナンバーに対して、山の民の目は節穴ではないのです。

3.「おはようございまぁす!(誰だったかな……)」

外から山に来ている人はいろいろと気合い入れているので、地元民であれば判別がつきます。地元民最大の特徴は、部屋着ででもそのへんを普通にトコトコと出歩くこと。

よその人にとっては『非日常』でも、私らにとっては『日常』の場所。私も休日はジャージ✕すっぴん✕エコバッグでほっつき歩いています。似たような格好や『いつもの服装』であれば仲間確定。

しかし、いくら同じ町民でもたとえば違う町内会とかだと、山暮らし8年の私では全員を把握するのは難しいです。それでも如何にも観光ではないユルい格好していれば、とりあえず挨拶します。向こうもしてきます。

お互いに「(誰だったっけ……)」となってると思いますが、ここで挨拶しておくかおかないかで後々変わるので大事です。それが1年後に繋がることはよくあります。

4.観光客価格と身内価格

巷では「観光価格はボッタクリ」という悪い意味でのウワサがあるようですが、山の観光地はコネ社会です。

いつなりと自分のところにオファーをくれる町民と、名前も知らない一見の観光客。あなたが経営者ならどっちを優先し、『お気持ち』で消費税くらいならオマケしたいと思います?

結局商業もニンゲンがやることですから、好意を持たれなければ『割引』はしないんですよ。

普段から付き合いのある人間の紹介なら相手も信頼しますから、例えば一見さんの友達を紹介するときなど、町民から連絡して「ちょっとでも勉強してもらえたら」と言えるわけですね。

イチビッた偉そうなお客様だと「ここで揃いますよ」で適当に振りますが、『良いお客様』なら「割引してあげてw」と交渉が可能です。

5.困ったら『ダサい』山の民を頼ろう

山の民は基本的に優しいです。都会の人は知らない人に声をかけることにビビりがちですが、そこらの商店でもお寺でも神社でも、困ったときは遠慮なく頼ってください。

確かに、明らかに地元民しか相手しなさそうな商店に助けを求めることは気が引けるかも知れません。しかし、町民は横の繋がりが強く、たとえその場で解決できなくとも解決できる人を探します。

都会の人は隣人の名前すら知らないことがありますが、田舎の縦横の繋がりが強いです。行った先々で自分が欲しい情報を、昭和の刑事のごとく集めましょう。

現状のAI技術はまだまだウンコです。1世紀先ならもはや生身の人間など不要になっているでしょうが、現在はまだまだロボットは一部分野を除けば無能です。

田舎では特にそうですので、遠慮なく生身の人間を使ってくださいね。

ではではまた。

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