K又@エニイ(住所整備/名寄せ/データ処理)

住所整備の業務にたずさわり、興味深い住所を見つけると深堀せずにはいられない、エニイのK…

K又@エニイ(住所整備/名寄せ/データ処理)

住所整備の業務にたずさわり、興味深い住所を見つけると深堀せずにはいられない、エニイのK又です。たくさんの人に刺さらなくていい、ほんの数人に刺さったら小躍りするかも、そんな気持ちでつらつら書きます。なお、この記事は株式会社エニイのブログからの転載となります。

最近の記事

ややこしや、祇園とJISと時々、弊社。~川崎市中原区木月祗園町編~

前回「祇」と「祗」というややこしさ3本指の字が存在し、「祇園」と表記する地域、「祗園」と表記する地域がそれぞれ存在することを書きました。では実際にどのように混在しているのでしょうか。 川崎市中原区木月祗園町 川崎市に「木月祗園町(きづきぎおんちょう)」という地名があります。正確には「神奈川県川崎市中原区木月祗園町」。「氏」の下に下線がある方です。ところがこの「木月祗園町」、現場は揺れに揺れています。「木月祗園町」であれこれ検索していたところ、毎日新聞校閲センターが運営する

    • ややこしや、祇園とJISと時々、弊社。~漢字検定編~

      祇園といえば、一般的にイメージされるのが京都の繁華街の祇園だと思います。地名の由来は八坂神社(通称・祇園社)界隈という意味からです。同様に八坂神社(祇園社)の祭礼だから祇園祭となります。 さて、今回のテーマは地名の文字問題でもややこしさの三本指に入る祇園の「祇」についてです。 「神社」は本来「示申 示土」でしたが、今はすっかり「ネ」で定着してしまいました。本来「示」であるものは神事に関わるものがその傾向にあります(祈・祝・祖など)。 この「祇」の字、一昔前の活字では「ネ氏

      • なぜ住所データのクレンジングが必要なのか、その2

        前回「なぜ住所データのクレンジングが必要なのか」の答えを「コード化させれば扱いが便利になるから」と書きました。 本当は「なぜ住所データのクレンジング弊社が必要なのか」がいい。 そして弊社は答える 「めちゃくちゃめんどくさいから―――――――」 余談ですが、昔々、上司に言われた「めんどくさいから仕事になるのよ~」に何度自分を奮い立たせたことか 話を最初に戻して「なぜ住所データのクレンジングが必要なのか」をつらつら書くので、へー、ふーん、と思いながら読んでいただけると幸い

        • なぜ住所データのクレンジングが必要なのか、その1

          そもそもデータクレンジングとは ”データベースにおける様々なデータを整理し、活用に支障が起きないよう最適化すること。入力ミスや間違った配置、欠損値などの不正確なデータや無関係なデータなどを特定し、修正を施すこと” 以前自宅に、ある百貨店から全く同じお中元カタログが2冊届いた。過去に百貨店でお中元を申し込んだ際に、わたしが登録した住所と、その後家族が申し込んで登録した住所情報が微妙に違っていたようでした。目視で確認すると同姓同名、住所も表記こそ違えど、明らかに同一住所。そん

        ややこしや、祇園とJISと時々、弊社。~川崎市中原区木月祗園町編~

          餃子三国志

          突然ですが、餃子の話です。国民の家計収支の実態を把握し、国の政策に資するために総務省が行っている統計調査があります。近年我々はこの調査で、宇都宮・浜松・宮崎の餃子の消費量日本一決定戦(趣旨が違う)を目にします。 調理食品の分類の中の一つとして餃子が調査対象となったのは1987年からで 調査の対象は以下のとおり ◎対象 ・小売店の調理済み、または焼くだけの生餃子 ・テイクアウト専門店 ーーーーーーーーーーーーーーーー ×対象外 ・ラーメン、餃子店でのテイクアウト(生・冷凍問わ