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真っ黒なKeyballをつくりたい① -調査・準備-


はじめに

自作キーボードの第3段としてKeyball44のキットを購入した

今回やってみたいことは大きく2つ
 ① 真っ黒化
 ② ロープロファイル化

見た目も操作感も自分専用にカスタマイズすることで、愛着も作業モチベーションも上がること間違いなし!

真っ黒化?

目に見えるパーツをできる限り真っ黒なキーボードにしたい
理由は、きっとカッコいいから (HHKBの墨色キーボードみたいなイメージ)

しかし、Keyballのキットは白色基調のパーツで構成されている
(トッププレートやトラックボールケースなど)

そこで、これらのパーツをできる限り黒くして、キーキャップやトラックボール含め統一感のある黒色キーボードの作成を目指す

真っ黒化の課題

上述の通り、キットに付属のパーツは白色基調のものが多い 
真っ黒化のための方法は以下の2通りが考えられる
 ① 代替可能な黒色既製品を用意する
 ② キットのパーツを黒く着色する

①は一番簡単な方法で、購入するパーツの規格さえ間違えなければ確実に真っ黒化できる
一方、②は失敗によっては取り返しがつかなくなるので、慎重に準備する必要がある

②で黒くしたいパーツの素材は、アクリルやABSといった樹脂とPCBトッププレートの表面塗装の2種類
それぞれの着色方法は以下のようにすることにした
 樹脂パーツ:染色
 PCBトッププレート:ラッカー塗装


樹脂パーツは手で触れる機会が多く、簡単に塗装が剥げて欲しくないので染色による着色を採用する
一方、PCBトッププレートは染色による着色は難しい
手が触れる機会は少ないのでラッカースプレーでの着色を採用することにした

塗り直しはできないので、必要なものや手順をしっかりと調査する

ロープロファイル化?

キーの高さを低くすることで打鍵のストロークを減らす
長時間利用での疲労が抑えられることを期待

ロープロファイル化するには、背の低いキースイッチやキーキャップを使うことになる
真っ黒化のしやすさも踏まえて購入するパーツを検討する

ロープロファイル化の課題

キースイッチ

PCBのフットプリントによって装着できるキースイッチの種類が限定される
よってロープロファイルのキースイッチを使う場合は、フットプリントと互換性があるスイッチを選ぶ必要がある

Keyball44のフットプリントは、メインの39キーがCherry MX系に対応、手前の5キーがCherry MX系とKailh choc v1の両方に対応となっている

そのため、"全キーをKailh choc v1にしてロープロファイル化"といったことはできない
(PCBを加工して全キーKailh choc v1対応に改造することも考えたが、手間と失敗のリスクを考えると現実的ではないと判断…)

よって今回は、Cherry MX系に互換性のあるロープロファイルキースイッチを探すことにする

キーキャップ

プロファイルによってキーキャップの高さが異なる
今回は、
 ・なるべく背の低いもの
 ・トップの面積が広いもの
 ・丸目のフォルムのもの
といったことを条件でXDAプロファイルのキーキャップにすることにした

パーツ選定と真っ黒化の方法

各種パーツをどのように準備するかをまとめると以下のような感じ

トラックボール

 真っ黒化の方法:既製品購入
 購入するパーツ:ペリックスの交換用34mmトラックボール

以前MX ERGOの交換用に買った黒色のトラックボールを流用する
※ 現在上記のページで黒色は取り扱っていないみたい

ネジ

 真っ黒化の方法:既製品購入
 購入するパーツ:M2サイズの黒色平ネジ

今後何かで利用することも考え、いろんな長さや太さのネジが入ったセットを購入

TRRSケーブル

 真っ黒化の方法:既製品購入
 購入するパーツ:黒色になるように組み合わせた自作キット

以前遊舎工房で購入し組み立てた黒色のケーブルを流用する

キースイッチ

 真っ黒化の方法:染色 or 未着色
 購入するパーツ:TECSEE Pudding ミディアム リニアスイッチ

Cherry MX系のフットプリントに対応したロープロファイル風キースイッチということで採用した

外装が黄色なのが少し気になるので、染色でどこまで黒くなるのかテストし、染色具合によっては全キー分解して染色する

キーキャップ

 真っ黒化の方法:染色
 購入するパーツ:XDA DyeSub PBT 93 Orthlinear キーキャップセット

本当は黒色の無刻印XDAキーキャップが欲しかったのだが、在庫の関係で欲しい数を購入できなかった
そこで、白色のセットを黒色に染色することにした
染色でマットな質感になれば、光沢のある成形色の黒色との差別化も図れるのではと期待

染色具合によっては印字が消えてしまうかもしれないが、その際はそのうち昇華印刷に挑戦してみたい

トラックボールケース

 真っ黒化の方法:染色
 購入するパーツ:なし (キットのものを黒く染色する)

Keyballで一番目を惹くパーツの一部なので、ここが黒くなると印象が一気に変わると期待している

アクリルプレート

 真っ黒化の方法:染色
 購入するパーツ:なし (キットのものを黒く染色する)

本体の底面とOLEDのカバーになるパーツ
透過性を残したまま染色できれば、OLEDの光を程よく抑えてくれて全体の統一感が増すのではないかと期待

PCBトッププレート

 真っ黒化の方法:ラッカー塗装
 購入するパーツ:なし (キットのものを黒く染色する)

キースイッチを固定する上面プレート
手が直接触れることはほぼないのでラッカー塗装する
家に余っていたダイソーのマットブラックを使う

染色について

染料

今回は「プラ染め太郎」を試してみることにした
比較的簡単にムラなく染め具合の調整がしやすさそうと感じたからである

染色の際は塗料とパーツを入れる容器と希釈のための容器、温度計が必要になるのでそれぞれ追加で揃えた

※ 染料が口や目に入ったりしないように十分注意が必要
   容器は調理器具を使い回したりせず、新規に購入することをおすすめする

非接触温度計

染色の反応を高めるために70℃〜80℃での温度管理が必要とのこと
棒状の温度計だと染料に入れる必要があるため、染色以外の用途で使えなくなってしまう
今後の別の利用もあるかと考え非接触の温度計を購入した
(料理の時にも使えるし)

ビーカー

染料を正確に大量に希釈するための容器として購入
大容量の1000mlのものを選んだ

フライパン・ザル

希釈した染料と染めるパーツを入れるための容器として購入
パーツをザルに入れ、ザルごとフライパンにつければ染色も引き上げも簡単にできるはず



長くなってしまったので、今回はここまで
次回はパーツの染色と本体の組み立てについて

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