(創作)仮面ライダーガッチャードデイブレイク最終話 デイブレイク・イヴ

前回までの仮面ライダーガッチャード

102体目のケミー エルドラゴンと、仮面ライダー 一ノ瀬宝太郎がガッチャンコ!宝太郎はケミーの100重錬成により、エルドラゴンを撃破。しかし、まだ戦いは終わっていない。


ーアトロポス
あの日を境に、彼は変わってしまった。口数が減り、一人で行動することが増えた。ドレットルーパーと戦うときも、無茶な戦い方が増えたような気がする。

宝太郎「変身!」
(ファイヤーガッチャードデイブレイクスチームホッパーに変身しドレットルーパーに立ち向かう)
宝太郎「はぁぁぁぁぁぁ!あ!」
(銃を構えたドレットルーパー軍式が市民に近づいているのを目にし、咄嗟に市民を庇って身体に銃撃を受けるも、ほとんど意に介さずに戦いを再開)
宝太郎「うっ!、く、、、はぁぁぁぁあ!」

ーりんね
ケミーのことも、これまでは、一緒に戦う仲間だと思っていたはずなのに、

(ケミーカード100枚を空中に並べ、アッパレブシド―とバレットバーンのカードを選び出す。)
「バレットバーン!ガッチャ―ジバスター!」
宝太郎「ふっ!」
「アッパレブシドー!トルネードスラッシュ!」
宝太郎「はぁぁぁぁ!」

まるで、戦うための道具のように。多分、宝太郎にはもう、ケミーの声は聞こえていない。どこか、ケミーのことを遠ざけているように感じる。きっと、あのとき、

(回想 エルドラゴンの前で、100重錬成を試みるガッチャードデイブレイク 宝太郎「はぁぁぁぁぁぁぁ!」)

ーアトロポス
彼はきっと、自分が許せないんだ。あのときケミーの命を犠牲にしようとしたことを。仲間を守れなかったことを。自分自身が、生きていることを。それに、あれだけの捨て身の攻撃でも、賢者の石の一部を破壊できたにすぎない。彼は気づいてしまったのかもしれない。今の力じゃ、グリオンには勝てない。その現実を。

希望で蓋をしていた記憶を、思い出してしまったのだろう。家族も、仲間も、未来も、すべてを奪ったのは、彼の中ではもはや、グリオンではない。彼の心で燃えているのは、決して消えることのない、彼自身への怒りだ。

「スチームホッパー!バーニングフィーバー!」
宝太郎「うわあぁぁ!とあぁぁぁ!」
(炎に包まれたガッチャ―トルネードを振りかざし、ドレットルーパーを殲滅)
(変身解除して、まっすぐ基地に戻る宝太郎。)

ー基地
但馬「そんなの関係ねえ!そんなの関係ねえ!そんなの関係ねえ!」
宝太郎「何してるんだ、但馬?」
但馬「ああ、この前の100重錬成を見て思いついたんだ。ケミーの力を最大限まで引き出せれば、何か戦いが有利になるヒントが見つかるんじゃないかって」
宝太郎「そうか。頑張れよ。」
但馬「あ、おぅ、、、」

彼から未来を奪ったのは、一ノ瀬宝太郎、彼自身なのかもしれない。

ー5年後(2044年4月)

ーグリオンの城
グリオン「そうか。賢者の石は、かつて人間である自らに絶望した3人の人間が、力を求めて人間を捨て、冥国王に至る過程で生成されたもの。失われた1%の代わりは、人間の絶望から錬成される。ヘルクレイト、アルザード、ラキネイレス。”素材”を集めてくるのだ。」
(動き始める冥国のデスマスク)

ー基地
アトロポス「最近、奴らの手口が変わってきているね。」
クロト―「ふっ!人間を攫って、一体何を企んでいる?」
宝太郎「、、、なあ、但馬。タイムロードで、グリオンが賢者の石を手に入れる前の過去に戻って、そこでグリオンを倒したとしても、、」
但馬「ああ。この未来に影響が出ることはない。おそらく、仮にその過去が救われたとしても、そこで時間軸が分岐して、新たな世界線が生まれるだけ、ってところだろうな。」
宝太郎「それでも、その世界が救われるなら、」
但馬「おい、ちょっと待て!時間移動は危険すぎる。身体にかかる負荷が大きいし、戻ってこられなくなるリスクもある。、、今は、この世界をどうやって救うかを考えよう。」
宝太郎「、、ああ。そうだな。」
(納得したふりをしている宝太郎を、訝しげに見つめるクロト―)

ー翌日
クロト―「宝太郎!おい、宝太郎、見なかったか?」
市民1「はい、見てないですけど、」
但馬「宝太郎がいないのか?、、まさか、あいつ!」

「タイム!」
(タイムロードの力で20年前のクリスマスイブに向かうファイヤーガッチャードデイブレイク)
宝太郎「もしも救われる未来があるなら!、、それに、俺は、もう、、」

ー20年前のクリスマスイブ
宝太郎「はぁぁぁぁぁぁ!」
(オロチマルガムをガッチャ―トルネードで斬りつけるファイヤーガッチャードデイブレイク)





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