寝ても醒めても 桜は散りゆく
定めはどうして 残酷か

色即是空の 世の果ての先で
猫の命は 九つで

運び屋の蝶 濡羽の翼
悲しみの音を 響かせて

薄くて広い 破片を伴う
果てのその先 桃源郷

破滅の季節に 浸るのもよし
歩き出すのも また別れ

杖を掴んで ゆっくり進む
紳士の髭が 弾む音

次は夏へと 向かう足取り
なんの季節と 名付けよう

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