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A.07.ビルメンテナンスという仕事

1度目の転職で中途入社したのは
ビルメンテナンスの会社であった
「若い」という事と
「志望理由」がしっかりとしていた事
「面接でのプレゼンス」が良かった事
ためか
業界の中では最大手の会社に入社した

ビルメンテナンス
ご存知の方も居ると思うが
ネットの中では「底辺職業」として
よく名前が挙げられる職種である

底辺職業と言われる理由は
「誰でもできる」「給料が安い」「ブルーカラー」と言ったところだろう

実際に何をしているかと言えば
「建物が今日も明日も支障なく使える状態を保つために必要な事を全部やる」
と言った感じだ

普段は防災センターというところに居て
ビルの利用者とはほとんど顔を合わせる事はない
そう
表には出てこないが、ビルを影ながら守る
そんな存在である
華やかさがある仕事が上部職業だとするならば
確かに、ビルメンテナンスは下部職業である

企業の形態にもよるが
ビルメンテナンスは基本的には給料は安い
保守や維持に対する投資意識が弱いためである
これは非常に勿体無い事であると思うが仕方がない
しかし時間的な余裕は生まれる
それは、「ビルメンテナンスが忙しくない事こそが、ビル自体が安定した状態にある」事を示すからだ

私は、インフラ系のブラック企業を辞めて
ビルメンテナンスに転職した
年収は150万くらい下がった
手取りも20万を下回った
それでも、転職して良かったと思う
企業規模が大きく、それなりにブランド力もある
時間的な余裕があるから、資格を沢山取れるし
自分のキャリアを整理する事もできる

悲しいかな、この国ではどんな事をしたか
よりも、どの大学を卒業して、どのくらい有名な企業で働いていたか。の方が人間を判断する上で
重視される傾向にある
それは仕方がない事だ

社会で這い上がるための
一つの手段として底辺職業を選ぶ事も
悪くはない

最後に
世の中で職業による差別は散見されるが
非常に悲しい事である
君たちはどう生きるか。という本の中で
「いいかい、権力者やお金持ちが立派な人間とは限らない。立派な人間とは人類が積み重ねてきたものを発展させる事に貢献している人間の事を言うんだ。」
この言葉を忘れずにありたい

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