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A.24.日常という長大な挑戦

眠たい気持ちを抑えて
毎朝早起きして、ランニングと筋トレ
家事をこなして、満員電車で会社へ向かう
8時間の中で最大限に働き
なるべく残業せずに満員電車に揺られて帰る
電車の中ではお勉強
家に帰ったら育児と家事
そして子供と共に早く眠る

面倒臭くて疲れる
やめれば楽になる事はわかってる

でもやめられない、辞めるわけにはいかない

コツコツと地道に
だが、あゆみは止めない
特別な事はなにもあるわけじゃない


退屈で、しんどくて、時に窮屈で
それでも誰にも咎められないし、褒められない
だから、
目の前の快楽に飛びついたり
しんどければすぐに諦めたり
途中で投げ出してしまったり
してしまう

勇気を出して、変化を起こしたとき
ドーパミンが分泌して一瞬快楽を覚える
それを、挑戦した!と考える事が大層である

しかし、
地平に横たわる雲のような
遠目には変化が見られない
そんな日常も快楽を伴う挑戦とは違う
もっと大きく、もっと長期的な挑戦なんだと思う

それに気づき、自分の弱さに抗い、乗り越えた者にのみ見ることができる景色があるように思う

永平寺の修行僧は山に籠り、
極端とも言える規則正しい生活を送る
彼らはきっとその景色を知っている
もしくはある事を知っている

何者でもないまま、ただ不満を述べ自分を甘やかして日常を送る
だれしも、生まれながらにもっているその怠惰な一面に私は打ち勝ちたいのだ
その先にある景色を見てみたいのだ

どんなに辛く苦しくても、毎日続けるのだ
今日は休もう。では甘いのだ

この大きな挑戦を阻害しようとする奴らは私たちの心の隙を常に狙っている

効率的に、合理的に、狡賢く
努力もせず、辛酸も舐めずに手に入るものなど
たかがしれている
ちょっとやそっとでは掴めない
そんなものを掴もうとしている

無駄ではない。不安がる必要もない。
日常に挑め。この日常の先に
まだみたことのない景色がある
必ずある

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