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アイスどぼっと!

アメリカのオクラホマ州という田舎町で育った私。

3階建て以上の高い建物はまず見当たらず、道路の横も道路と等間隔ほどの余白がある。人々の住んでいる家には必ずといってよいほど芝生の庭がある。ケーブルテレビが発達していることもあり、電柱もない場所も多い。そうケーブル類は地下に埋められていることが多いのだ。

何が言いたいのかというと、オクラホマを運転していると視界のほとんどは、青空なのであるということだ!

私の住んでいる街から渋谷へは、東急田園都市線のちょうど地上部分を走る国道246を運転することになる。そのまた上には、首都高が走っているので、なかなか青空は見ることができないのが、寂しい。

渋谷のイケベ楽器に用事があったのだが、駐車場がなかなかみつからずに苦労した。ようやく停めることができ、用事を済ませた。お昼時ということもあり、駐車場そばにあったベトナム料理屋さんでフォーを頼んだ。重い荷物を、駐車場とイケベ楽器の間を2往復したこともあり、汗が止まらない。ベトナム珈琲も頼むことにした。

実は、オクラホマにはベトナム移民もたくさん居て、フォーもよく食べた。あちらのフォーは、アキレス腱やら、胃袋やら、牛の色々な部分が入っていた。味もとてもおいしく、ベトナム珈琲もそこで初めて知った味だった。

店員さんに「ビーフフォーとベトナムコーヒーください」というと、店員さんが…

『アイス、どぼっと?』

と聞いてきた。汗だらだらとかいている私を見て、あああ、氷をたくさんいれましょうか?と聞いているのだと思い、「はい!」とうなづく私。

店員さんは、『アイス、どぼっと??』と繰り返してきた。

私は、笑顔で「はいっ!」と言う。

すると店員さんが困った顔になり『アイス、どぼっと???』とまた聞いてきた。

え?・・・

あ?・・・

だまる私に店員さんが『ベトナムコーヒーアイスどぼっと?』

ダメ押しをしてきた。

・・・

あああ!アイスとホットね!

「あ、あ、あ、アイスで!」

オクラホマでは、ベトナムコーヒーはアイスと決まっていたので、私の脳内には、ホットが変換されませんでした。ごめんなさい。

そんなお昼でした。

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