まちかどガードパイプ図鑑
どんなものにもマニアがいるもので、本書の著者岡元大さんは10年以上もずっとガードパイプを撮り歩いている。ガードパイプとはつまり道路に設置されたパイプ製の柵なので、街を歩いては道端の柵をパシャパシャと撮る、それを10年もやっているなんて、敬意を表して言うが変な人でしかない。
一方そんなものには目を向けることもなくボンヤリ暮らしてきた私だが、のちに岡元さんと一緒に「ガードパイプ図鑑」をつくることになる。そのはじまりはなんだったか。
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2021年の夏、私は山形県を訪れていた。そし