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【5人家族都心ヴィンテージマンションリノベ記】業者による「現地調査」その違いは?

マンションリノベ。この本に習って結局4社のリノベーション会社に話を聞いてみた。

過去記事はこちら
1社目:珪藻土や無垢材など自然素材リフォームに強いA社
2社目:Instagramなどでもよく広告を見かけるオシャレな施工事例たくさんのC社
3社目:高級賃貸マンションデベロッパーなどの内装を請負うD社
4社目:友人紹介のリノベ会社B社


4社きいて「現地調査」を依頼したのは○社

この4社のうち、最終的に現地調査(自宅に来てもらって、建築構造などリノベーションにかかる見積もりを提出するため、より具体的なことを調査してもらう)をお願いしたのは3社(D社は現地調査というより、顔見知りの不動産会社の紹介ということもあり、こちらの方が「もしD社にリノベをお願いしたらいくらくらいかかるか費用が知りたい」と、こちらがお願いしたついでに、打ち合わせ兼ねて自宅で現地調査してもらった)。
C社は記事でも書いたとおり、こちらが想定していた予算の追加で600万円はみないと、「確実にフルリノベはできないから、今すぐ銀行に掛け合ってローンの組み換えをしましょう」と初対面での急な展開があったということ。それと、あらかじめ「現地調査とプランニングには3万円費用をいただく」というハードルがあったので、今回は候補から外させてもらうことにした。

ということで、実質的にはA社とB社の2社に現地調査を依頼し、実際に我が家に来てもらうことになった。
今回の記事ではその2社による現地調査の差異について記録をしていこうと思う。

2社に依頼した現地調査、その違いは

A社の場合

●来訪人数:3名
(一番最初に打ち合わせをさせてもらった二級建築士兼インテリアデザイナーの女性、営業担当の男性、現場施工担当兼二級建築士の男性)

3名いらっしゃった中でも、それぞれ明確に役割分担がなされていた模様。デザイナーの女性にお会いするのは2回目だったが、彼女からは初回打ち合わせを踏まえてのプランニングの方向性など詳細の確認
営業担当の男性は自宅内の壁や建築材料の寸法等の確認(フルリノベーションの場合、解体時の廃棄物の量も処理費用として結構な金額がかかる)をしながら要所要所で私に「お金がかかりそう」もしくは「工事が難航しそう」なポイントを伝えに来てくれた。たとえば、「今回全面的に間取り変更等もする予定なので、電気配線等も全てやり直しとなるため、基礎工事の費用もそれなりにかかることをご了承ください」等、彼が気づいたポイントで、小出しにアラートを上げに来てくれた。
最後、施工担当の男性は上記のお二人がいらして1時間ほど経過してくれから自宅へ来た。というのが彼の役割は管理室に立ち寄り、竣工図の確認やフルリノベーションするにあたって、このマンションでの注意事項や規約等の確認をしてきてくれていた。

さすが業界での実績も長くあることもあってか、ノウハウに長けている印象だし、とても慎重に計画をすすめてくれていることがわかった。

●補足:
担当デザイナーの女性から訪問前に、「マンションを建築した当時の竣工図というものが管理会社もしくは管理人室にあるかと思います。その竣工図を現地調査の日に確認したく、管理人さんの電話番号や連絡先がわかれば教えてもらえますか?」との事前連絡があった。この事前確認があったのはA社だけだった。

B社の場合

●来訪人数:4名
(zoom打ち合わせをした担当者2名、恐らく元大工さんと思われるベテランの男性、一級建築士の女性)

B社は初回コンタクトがzoom打ち合わせだったので、今回全員にはじめまして。プランナー兼営業の担当者男女それぞれ1名、元大工、構造部分の確認をしれくれるベテラン男性1名、そして「今回の設計を担当してくれる●●建築事務所の●●さんです」と、委託先の一級建築士さん。合計4名での来訪。

ここでの役割分担はA社に比べると明瞭ではなかった印象をもった。
営業の女性がいくつか各論(洗濯物は外に干すか?など)のヒアリングはしてくれたのと、建築士の方はポイントで写真を撮影しながら、zoom打ち合わせで営業担当に伝えていた課題(洗濯物がリビングに大量に部屋干しされている状況などを解消したい)の確認をしてくれた。その他は、元大工さんと、アシスタントとして営業男性が主に採寸などを担当し、一通り確認してくれた後、配管経路を確認したいと屋上へ行った模様。

両者の違いを経て感じたこと

「現地調査」一つとってもこうもやり方が異なるのかと感じた。
あらかじめ管理室へ行き、竣工図の確認をと事前に連絡をくれたA社には慎重さと丁寧さを感じた。B社はこれといって特徴を感じられなかったが、管理室(管理会社)のルールを事前に把握した上で、計画を策定し進めようというその姿勢に、個人的にはA社の方により好感を覚えた。

なぜなら、住宅というのは金額でいうとおそらく大概の人にとって命の次に高い買い物になるわけで、生活そのものといっても過言ではない存在だから。その住宅、ましてマンションは共同住宅。たくさんの人を巻き込むことになるのだから、念には念を入れて、慎重に進めたい、少なくとも私はそう思う。

現地調査を経て、
A社は3週間後に設計案と見積もり提案を合わせたプレゼンテーションを。
B社は2週間後に「方向性のすり合わせ」を行うためのプレゼン前の打ち合わせを。

それぞれの打ち合わせで、どんな提案を出してもらえるのか、とても楽しみだ。

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