日本語でやんわりと

日本語学習者や日本で暮らす外国の方は、日本人っぽくなってくるような気がします。全員ではありませんが、日本語の性質上、日本語を話すと少し奥ゆかしく、控えめな感じに聞こえます。

結構主張の激しい、というと怒られそうですが、私が留学したアメリカなどでは、きちんと自己主張しないと自分がないと思われがちでした。

失敗談ですが、アメリカでの食事のとき、大皿がまわってきて、後で食べようと思ってNo thank youと断ったら二度とまわってきませんでした^^;
食べたかったのに、もう一度聞いてもらえると淡く期待していて食べ損ねました。。
いじわるではなくて、NoはNoで尊重する、というお国柄にカルチャーショックを受けました。でも、きちんと自己主張をして、それをまわりが尊重するという教育がベースになっているのだとわかり、単純明快で、自分の意見をどんどん言っていいんだと思えるようになりました。

私が日本語を教えているブルガリア出身の女性が、同僚と意見の食い違いがあっても、日本式のやり方で面と向かってNoと拒絶せず、「そうなんですね~」とあいまいにぼかすと喧嘩にならないから、そうしてると教えてくれました。

島国の日本では、生きる知恵として隣人を大切にする、人間関係の円滑な言い回しが発達したのだと思います。無駄な争いを避けるためにはっきり白黒つけず、あいまいにすることも、ときには最善の方法になるときがあるのかもしれません。

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