LOUISVUITTON鑑定方法（１）製造番号の押印でヴィトンを攻略せよ

LOUIS VUITTONのバッグや財布に製造番号が押印されているのをご存知ですか？

見つけやすいところに押印されているモノもあればそんなところに！？というモノまで様々ですが、この製造番号押印、実は製造された時期が分かるだけではなく真贋にも使えちゃうんです！

今回はそんな重要な役割をもつ「製造番号押印」についてネットで錯綜している嘘の情報ではなく本物の情報をお教えします。

まず昔の製造押印パターンからご説明いたします。年代順に大きく分けて4つの解読方法があります。

そもそもですが製造番号はこのような分かりにくい所に直接革や生地に押印されていることもあれば、ヌメ革タグに押印されている場合があります。

↑は内ポケットの中の端に取り付けられたヌメ革タグ。発見することすら困難なものもあります。

①数字3桁ストレート読み

アルファベット2つ、数字3つの組み合わせで
1980〜1990年頃に使用されていたパターンです。

【824 SD】これは一体なんなのか。実はこれ、製造工場はアルファベット、数字が製造された年月を表します。読み方はいたってシンプルです。この場合は、1982年4月製造という意味になります。アルファベットのSDはアメリカの工場で作られたという意味になります。まとめると写真の場合はアメリカの工場で1982年4月に製造された商品ということです。

仮にVI 863の場合、VI=フランス、863=1986年3月という意味なので、フランスの工場で1986年3月に作られた商品ということになります。

※先頭のアルファベットで作られた生産国が分かりますが、同じ生産国でも数十カ所以上の製造工場が存在します。工場番号一覧表はサークルメンバー限定記事でお届けします。（10月現在サークル申請中）

②数字４桁ストレート読み

アルファベット2つ、数字４つの組み合わせで
1980〜1990年頃に使用されていたパターンです。

こちらも読み方はいたってシンプルで、1989年6月に製造されました。という意味にまります。製造工場国は割愛しますね。基本的にアルファベット2桁、数字4桁で構成されていてそれ以外は偽物の事が多いです。

③数字４桁ジグザグ読み

アルファベット2つ、数字４つの組み合わせで
1990〜2007年まで使用されていたパターンです。

先程までとは少し違って読み方に工夫が必要です。今まで通りの読み方だと、1909年43月といった異なる世界軸の暦になってしまいます。実はこちらの読み方はジグザグに読みます。【VI 0943】数字の1、3桁目は製造月で、2、4桁目は製造年数を表します。つまり…

1、3桁目＝0 9 4 3＝ 04 = 4月製造

2、4桁目＝0 9 4 3＝ 93 = 1993年製造

1993年4月製造ということになります。これまでストレートに読んでいたのをジグザグに読むという具合です。コピー商品の場合テキトーに数字が押印されている事もあります。その場合はこのように解読することはできず、1945年70月だとか、桁数が8桁だったり意味わからんことになっています。笑

④数字４桁ジグザグ読み

③と同じくジグザグに読むのですが、月数の表示ではなくなり週読みに変更になりました。2007年以降からまで現在まで使用されているパターンです。

1、3桁目＝３ １ ０ ２＝ 04 = 30週目製造

2、4桁目＝３ １ ０ ２＝ 12 = 2012年製造（読み方に変更なし）

2012年の30週目に製造されたモノということになります。一ヶ月はざっくり4週間なので、30週＝7〜8月頃に製造されたという事になります。

これも知らないまま解読してしまうと2012年30月製造というような恐ろしいことになってしまいます。買取業界では新人が上記のように間違った解釈で本物を偽物扱いしてしまい「当社では取扱いできないお品物です。」というテンプレの言葉とともにご返却する事件が当時多々発生しました。ほんと笑えない。笑

以上こちらでLOUISVUITTON鑑定方法（１）無料記事部分は終わりになります。今回も皆さんが気になるところまでしっかり解決したのではないでしょうか？ここから先有料記事では、上記のように製造番号が押印されていたとしてもコピー商品の場合や、アルファベット1桁数字5桁でも本物があること、本物でもこれ以外の法則で押印されている場合、悪徳バイヤーの手口についてお話しします。

では心の準備はできたでしょうか。お待たせしました。真実をお話しします。