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事実は小説よりも奇なり-28: ペンズオイル・ニスモGT-R

 PENNZOILがスポンサーとなっているレースカーはIndy 500参戦車が圧倒的に多いが、eBayを眺めるとストックカーも結構な数を見る。
 Indy Carは憧れだがストックカーは手が届く可能性があるので、それをモデルにするのは当然であろう。

(参考モデル)
1/43 Quartzo(カルッツォ)製  2007 PONTIAC GRAND PRIX PENNZOIL WALTRIP
このモデルメーカーは初めてだが、ストックカーを専門にしているようで結構な数をみる

 最近、Spark(SP)よりPENNZOILカラーのスカイラインが発売された。スポンサーがeBayでコマーシャルを出している車の中に、今は無きEBBRO(EB)に、手垢の付いていない新古車のスカイラインもあり購入した。この二車について語りたい。

1/43 手前 SP製 1999年JGTCチャンピオンカー
奥 EBBRO製 1998年JGTCチャンピオンカー(新古車)

 SPのモデルは1999年全日本GT選手権(Japan GT Championship : JGTC)(SUPER GTの前身)は、1999年3月に鈴鹿サーキットで開幕し、10月のツインリンクもてぎで閉幕した全7戦と11月にオートポリスでのオールスター戦(ノンタイトルレース)とのシリーズで全ての距離は約300kmである。GT5000クラスは19台が参戦し、個人1位はフランス人のÉrik Comasで2位は関谷正徳と黒沢琢弥。スカイラインGT-Rは1999年1月に誕生したBNR34型。レース仕様のRB26DETTエンジンで最高出力500馬力を熟成されたシャーシ性能を武器に、安定した戦闘力でチャンピョンの座を獲得した。前年1998年のスカイラインGT-R(BNR33型)に続き、2年連続で王座を獲得した。

1/43 SP製 前年チャンピオンとなりNo.1を付けている
屋根には日産の23と1998年のCHAMPIONとの塗装がみられる
後姿、丸いテールランプはスカイラインのシンボル

 なお、前年の1998年のモデルはもてぎGTチャンピオンレースでGT5000クラスに参戦し、予選4位で決勝も4位であった、E.Comas / 影山正美が駆った車である。

1/43 EB製 No.23は日産が好んで付ける番号
奥の1998年モデルと手前の1999年モデルを比べると1998年モデルの無骨感は免れない

 このペンズオイル・ニスモGT-R1998・1999・2001年のニスモ・スカイラインGTRのメインスポンサーになった日本で唯一の真実である。

 PENNZOILの日本語読みはペンズオイルペンゾイルの二通りがあるが、車の登録名はペンズオイル・ニスモGT-Rとなっており、この項ではペンズオイルで等一した。

 以下にこれまで「note」に記載したPENNZOIL関係の記事を列挙した。
興味のある方は、ご一読願いたい。

○ 事実は小説よりも奇なり
  9:PENNZOIL モデルの悲劇と喜劇
16:トンデモメーカー製PENNZOIL Indy Carは入手困難モデル
17:Gil de Ferranの駆ったPENNZOIL CART Car
21:Penskeスポンサーの遍歴

○ 重箱の隅をつつく
19:何が何やら、PennzoilのIndy Car

○ 異能β
  3:テキサスの白い怪鳥 -7.これもChaparral

                      2024.10.14


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