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重箱の隅をつつく-5   Scarabカラーの不思議

 以前、異能β-1:John MecomとZerex SpecialでScarabの話を書いた。
 63年MECOMはA J Foytと契約し新興のScarab(Spark:SP)を購入、10.13. RiversideのLA Times GPから出走させ、1965年まで20レースに参戦し4回の優勝をもぎ取った。(A J Foytが3回/8回、W.Hansgenが1回/6回、その他の出走はA.Pabst3回、J.Cannon2回、不明1回)

1/43のScarabはいずれもSpark製、No.77はダークブルー、No.35はライトグリーン

 No.77は63年12月のNassau Trophy Raceで優勝。No.35は、64年2月のDaytona American Challenge cupの優勝車(SP)。MECOMカラーはNo.77の様なダークブルーがメインだが、64年はライトグリーンになっていると記した。
 最近、64年9月20日のBridgehampton 500kmでWalt Hansgenが優勝したNo.90のScarab( Midlantic Model)を購入した(W.HansgenがScarabでただ1回の勝利)。このカラーをみるとダークブルーとなっている。

1/43 Midlantic ModelsのScarab

 64年2月にライトグリーンに変更し、9月にダークブルーに再変更したのか !?
さらに、前述(No.35)DaytonaのAmerican Challenge cupの優勝車の資料を探してみると、Midlantic Modelのモデルはダークブルーに見える。このレースは色々な資料を見てもモノクロ写真のみでカラーは無い、ダークブルーかライトグリーンか、どちらが正しいか疑問となった。

1/43 Midlantic ModelのNo.35はダークブルー(出典:参考写真)

 Preston Lernerの「Scarab」(1957-1965までのレース資料)ではScarab の多くはダークブルー(赤や紫のカラーもあり)であり、少なくともライトグリーンの車は載っていない。

1/43 SparkのフロントエンジンScarabは色がライトグリーンというかライトブルーか
Scarabの多くはこのカラー (出典:参考写真)

 SparkのNo.16フロントエンジンモデルとNo.35ミッドエンジンモデルは、同じ色と思われる。(下の写真)

1/43 Sparkの2台 どう見てもライトグリーン

 しかし、カラーの資料にあるNo.16はダークブルーだ。レースごとにカラーを変える可能性もあるが、同じMECOM Racing Teamでダークブルーからライトグリーンに変更(No.16はMECOM Racing Teamではない)して、またダークブルーに戻すなんてあるのだろうか(無いとはいえないが)。あるいはSparkで間違えてライトグリーン仕上げを作ってしまったのか。
同じチームで同じミッドエンジンモデルが色違いとなっている訳は ? 考えると夜も眠れない。

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