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レアモデル列伝-13           Alfa Romeo Canguro

 1964年のパリ・オートサロンで発表されたが、その設計者は若干26歳でベルトーネのチーフスタイリストを務めたGiorgetto Giugiaro(今や巨匠、本邦ではいすゞ117やスズキフロンテ、マツダロータリークーペ等々の設計者)である。
 「カム理論を基とした、コーダ・トロンカをもったテールと、徹底的にスムーズで、徹底的に簡潔な美しさ、空力的な洗練度において遥かに時代の先を行く、革新的かつ流麗きわまるGT」(@ENGIN)、今見ても時代の古さを感じさせないどころか、すぐ欲しいと感じさせる。

雑誌「ENGINE」2008.02号表紙とモデル2台

 奥のモデルは2000年頃、結構高額で購入したワンオフモデル、若干細身だが、当時はこれしかモデルは無かった。
 手前はその数年後購入したNEOの製品、これは大量生産(といっても世界で100台程か)されたもの、車のニュアンスでは奥のモデルよりも実車に近い。
 モデルは何処かのメーカーが出すと、他からも出るので、又々出費となるが、その比較(設計図や実車をそのまま縮尺すると見た目が悪く、横や斜めからの見た目が如何に実車を想像させるかが設計者の腕となる)も楽しい。
 それから数年、新たなモデルがBoSから発売された。元のモデルが同じだから1/43も同じなのは当然と思いきや、まるで同じ(小窓の窓枠の太さが若干異なるが)
 消息筋から聞いたところ、BoSの製品はNEOの金型を用いた同じ製品のようだ(箱の大きさとパッケージが異なるとはいえ)

左がBoS、右がNEOの製品
手前NEO、中BoS、奥は日本のフィニッシャー仕上げの逸品


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