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レアモデル列伝-5  Smokey's Sidecar

これこそレア中のレア、これ以上珍しいモデルは無いと思う。

Henry "Smokey" Yunick
は1923年生まれのアメリカ人、NASCAR のデザイナー・ビルダー・ドライバー・メカニックでもある。1958年から1973年の間、"Smokey"はIndy500に参戦し、1960年に彼の手掛けた車はJim Rathmannにより優勝している。


1964年、“Smokey”は “Sidecar”と呼ばれるレースカーを制作しIndy 500に挑戦した。

Hurstがスポンサーとなり、Indy本にはIndy史上最も革新的な車と書かれている。中心部にはガソリンタンク、Offyエンジンと共に小さなラジエーターがあり、開口部を確保しながらも前方投影面積を小さくできる双胴デザインの横鞍(サイドサドル)仕様とし、ドライバーは左の所謂パッセンジャーシートで操縦という設計。フロント足回りのアッパーウイッシュボーンは1枚のリーフサスペンションでショックアブソーバーはフロント内部に収められている。リアサスペンションはdeDion axleとなっているらしい。しかしブレーキは古いドラム式であった。結果としては決勝進出ならず。
しかし、予選敗退の車にIndy本の数頁が割かれる程の話題性のあるレースカーであった。

Indy Cars of the 1960sより
同上誌より


前方投影面積が小さい
後方サスペンションはdeDionらしい

1/43のモデルカーは英国SMTS製、フィニッシャーの手で組み立てられオークションに出品、10人弱の入札があったが、高額に吊り上げる人がいなくて、上手く落札できた。

右は1963年優勝 Parnelli JonesのAJ Watson Roadsters、左のSidecarと比べると         前方投影面積の違いがよくわかる


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