見出し画像

レアモデル列伝-1  性能指数賞は狙い目

レアな1品はBizarre製の1/43 Nardi 750
Nardiは高級ウッドステアリングのメーカーとして知られている。
(あるオークションに出品され、元の値段の2倍以上だったが、他には誰も手を挙げなかったので落札できた、そもそもこんな車は誰も欲しがらないだろう)

この車は1955年のルマンに出場、性能指数賞を狙っていたが、3時間でリタイアの憂き目をみた。
元々はピエロ・タルッフィのレコード・ブレーカーにヒントを得たものらしい。
マルチチューブラー・フレームに、ジャンニーニ製の735ccツインカム4気筒ユニットとギアボックス/デフを左側の船(双胴車というより双胴船が有名なので船を用いることが多い様だ)に積み、ドライバーは右側の船に座って操縦する、規定によるパッセンジャーシートは中央のトノカバーの下にあるが、ただそこにあるというもので、良く検査をパスし出走が許可されたものだ。

62hpしかないが、重量が450kgしかないので、性能指数賞は狙い目。
実際には、スタート後3時間、例の大事故原因のジャガーDが脇を通り抜けた時の突風に吹き飛ばされ、脇の草地に投げ出され、リタイアしたと記録されている。

自分的には小学生の頃読んだ、マッハGoGoGo(その頃は題名が違っていた様な気もするが)で、外国帰りのドライバーが素晴らしく早く、更にマスクで目を覆って、バックでスラローム走行、パイロンを1個も倒さず走った漫画を見て、格好いいなと感じた記憶が今でも残っている。

後方の本は1993年のSUPER CG、イタリアのライトウエイトカーとして取り上げられている、その中でイラストの1件が彼の車、モデルとは若干異なるが最初はイラストの様な形で出たらしい。

後方の本は二玄社刊 SUPER CG


Spark社提供写真
二玄社刊 檜垣和夫著 ルマン 偉大なる耐久レースの全記録 より引用


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?