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癒しの3T。≪tears≫、 ≪talk≫、そして ≪time≫

今回で、投稿が5回目。3日坊主はなんとか抜けたけど、もしかしたら5日坊主や10日坊主になるかもしれない。まだまだ油断はできない。

こんな少ない投稿数で、内容もまだまだ初級者なのに、私の記事を読んでくださって、そして好きマークをつけてくださった皆さん、本当にありがとうございます!
皆さんの記事も、それぞれ色々な分野にわたっていて、そして様々な生き方をしておられるのだな、と感慨深く読ませていただきました。
どの人生も素晴らしい!と感激。

さて、私の日常生活。
昨日から我が家のWi-Fiが家全体に届いてくれず、今、Wi-Fi の恩恵をどうにか受けている台所でこの記事を書いている。目の前にある湯沸かし器とコーヒー豆挽き器が、「なにしてんだ…?」と、私を変な目で見つめてくる。
いつもうちに来てくれる I T プログラマーのお兄さんを呼んで、またまた修理してもらわないといけない。自分では直す知識もなく、この分野では完全に他人の手を借りないといけないことに、どうも不安を感じる。
これからも新技術がどんどん生み出されて、I T 世界はますます発展していくだろうに、でも私は取り残されていくんだろうな… と、自分の無力さに情けなく思ってしまう。
時間があるなら、少しでもこの分野で、自立できるように勉強したいのだが、実は、その前にやらないといけないことがある。

2年前、義両親が急逝した。
彼らはこの家の1階に住み、私たちは2階に住んでいた。いわゆる2世帯住宅だ。家は義両親が50年前に建てた。
10年前までは、私たちは違う町に住んでいたので、2階は賃貸住宅として40年間は他の人が住んでいた。

本体なら、二人が逝去したすぐ後に、1階の義両親のものを全部片付け、50年来の風呂場や部屋の床、窓枠、壁、その他、ありとあらゆる個所を修理して、最終的には自分たちが1階に住み、2階は誰かに貸さなければならない。
でも、彼らの死があまりに急な出来事だったので、ただショックであっけにとられ、心の傷をいやして現実をみつめるのに、今までかかってしまった。

ドイツ人の義両親だったが、外国から来た私を何の偏見もなく、家族の一員として受け入れてくれた。
大変な人生のなかでも、常にユーモアを忘れず、性格の表裏もなく、何があっても誠実に、ポジティブに生きてきた人たちだった。
その愛すべき人たちが、さようならも言うこともなく、突然、亡くなってしまった。

1番最初のnoteの記事に、62歳で日本の母が亡くなったと書いたが、当時、ある知人が「すごく悲しいことがあったときは、«3T≫ が大切なんだよ。」と、私をなぐさめるために教えてくれた。その人は教育心理学が専門だったので、心理学者の誰かが唱えた理論なのかもしれない。

3つのT。
それはtears(涙)、talk (語る)、そして time(時間)、だという。

悲しいときは、思いっきり泣いて涙 (tears) を流し、そして、いろいろな人にその出来事について語って (talk) いく。そうしている間に、時間 (time) がたち、悲しい出来事がだんだんと思い出になって、薄らいでいく。
母が亡くなって25年以上たち、3T の効力は確かにあったと感じている。
2年前、義両親の死の際にも、ふと、知人が教えてくれたこの3Tを思い出した。

私は泣き虫なので、泣くことに関してはあまり問題なく、事あるごとに彼らを思い出して、「涙」を流している。
「時間」もかなりたち、心の痛みはまだまだあるものの、少しずつ、思い出のようになってきた。彼らの持ち物、思い出のものも、だんだんと客観的なもの、として見られるようになってきた。

「語る 」についても、もちろん、私の夫や子ども達と、義両親とかつて共有した、楽しい思い出について語り合うことがある。でも、彼らの息子であり、私よりもっと深い悲しみを味わった夫や、やはり悲しい経験をした孫である子どもたちに、語ることをこちらから強制することはできない。
あくまで普段の会話の中で、自然と義両親のことが話題に出るときだけ、今は語りあうことにしている。
でも、これから時間がもっともっと経つにつれ、さらに自然な形で語り合えるようになっていくのだろう。
時間の効果というのは、本当に強い。

今は、こう思えるようにもなってきた。
義両親も、きっと天国から、「さっさと私たちのものを片付けて、I T の勉強でもしなさい! そうしないと、あなたは新しい時代にどんどん取り残されていくよ。 後ろではなく、前を見なさい。」と、わたしに言っているだろう…と。
そして、私は彼らにこう答えるだろう。
「ええ、わかったわ。でもWi-Fi を修理する技術を勉強するには、もう遅いような気もする…。」





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