大切な大切なあの遠さ


大阪城ホール完売おめでとう。こんなにもおめでたいことはないぐらいのニュース。当日までが待ち遠しくなる一方に心が躍る。でも心の隅に小さな穴が空いたかのような、風が通る感覚を覚えた。
初めて会場に足を運んだ''ホール!ホール!ホール!''の吹田市文化メインシアター。この日はもう少し曲を勉強してライブに来ようと思い物販だけ並んだ。今思えば行っておけば良かったと後悔しかない。実際にライブを見たのはグーパン祭りのヤバTとの対バン。遠いようで近かったあの感覚。距離。スピード。迫力。すべてが1人だった自分に刺さった。それから小さい箱でも何度もみた。すぐそこにいるのに触れないあの大好きな距離が自分の孤独を守ってくれてるそんな気がして愛おしいかった。
あの時初めて聞いたあの曲も大阪城ホールで聴くであろうあの曲も歌詞もコードも変わらない。触れそうだった、でも触れないあの距離が大阪城ホールではどんな遠さになるんだろうか。誰のために歌う音楽をするのだろうか。大勢が好むような音楽なのか??はたまた今まで付いてきてくれた帰宅部に寄り添う音楽か??
全員をきれいに救うようなライブは難しいと思う。小さな箱じゃないからこそそれぞれの人間にそれぞれの距離ができるだろう。そこに生まれる"温度"や"空気"がとても楽しみだ。

3月27日。これまでで1番に彼らと近い距離で触れられないことを証明してくれ。

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