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エルデンリング考察?~メガテン3のコトワリとエルデンの律について~

※エルデンリングと、真女神転生3のエンディングまでのネタバレを
 含みます。
 未プレイの方はご注意ください!!

前置き

どうもこんにちは。バンバンビガ郎です。
モーグやマレニアを遺灰使わずソロでクリアしたいのですが、バチボコ難しくて泣いてます。あの範囲攻撃よけれる方は人間ではないですね。

さて、考察に別のゲームを持ってくるのは邪道だと思うのですが、自分的にエルデンリングに出てくる「」という概念がイマイチわかりづらく、なんだろうと考えていたら過去にプレイした真・女神転生3の「コトワリ」に近いかなと思って自分の考察用も含めてまとめていこうかなと思います。

真・女神転生3の「コトワリ」

メガテンシリーズをやった方ならわかると思いますが、メガテンには「
ロウ」「カオス」「ニュートラル」の属性というものがあります。(シリーズによって例外ありますが)
詳細は省略しますが、この属性によってエンディングが変化します。

真・女神転生3では「コトワリ」という概念を使ってマルチエンディングのシステムに落とし込んでいます。

真・女神転生3 あらすじ

東京が死んで、僕が生まれた。
このキャッチコピーが示す通り、東京受胎という儀式により東京(というより世界)が滅び、世界は数人の人間の生き残りと悪魔にされてしまった主人公、そして悪魔や天使が跋扈する世界になります。

この東京受胎は世界を一度滅ぼし、新しい世界に産まれなおすため儀式です。
新しい世界を産むためには「コトワリ」という創世理念が必要になります。
コトワリは人間の強い思いや意志によって生み出されます。
ゲーム内では3つのコトワリが確認できます。

ヨスガ(縁)

ヨスガは弱いものを徹底的に排除する弱肉強食のコトワリです。
このコトワリを宿した橘千晶はプライドが高く、世界が滅んだことで挫折し、強い力を欲したことでこのコトワリに目覚めました。
ヨスガの世界では強者がすべて自由にできます。
縁とは力を持つただ一人を頼りにするということでしょうか。
シリーズだとカオス寄りのエンディングになります。

シジマ(静寂)

シジマは人間も世界を構成する一要素と考え、個や感情は不要とするコトワリです。
このコトワリを宿した氷川はディストピア的な徹底的に管理された世界を目指していました。
静寂の名が示す通り、激しい喜びもないかわりに、深い絶望もない植物のような生活を送ることになりそうです。楽しくなさそうですね。
シリーズだとロウのエンディングになります。

ムスビ(結)

ムスビは他人とぶつかり合いたくない、自分が一番という考えがコトワリになったものです。
人の顔色をうかがってばかりの少年新田勇が宿しました。
誰にも否定されたくないなら、最初から個人でいればいい。
しかし、「結」という名の通り、個人が一番と考えながら、他人と繋がっていたいという矛盾を抱えたコトワリでもあります。
これだけシリーズだとあてはまるものがありませんね。特殊エンドっぽいです。

コトワリ

簡単にまとめましたが、コトワリはその人間の強い思い強烈な人生経験から生み出された、次の世界の新しいルールの核となるものです。
これと同じものがエルデンリングにあります。
それはと呼ばれるものです。

褪せ人の「律」

黄金「律」によって現世界のルールは決定づけられています。
そして、エルデンリングには神人が持つ「律」と褪せ人が持つ「律」の2種類がありますが、今回は褪せ人の「律」について考察していきたいと思います。
簡単に言うと、黄金律に新たにルールを追加するものが褪せ人の「律」です。

死王子の修復ルーン
それは、2つの欠環が合わさった聖痕であり
死に生きる理を、律の一部とするものである

ゲーム内でこの「律」を追加するための修復ルーンを宿した褪せ人は死衾の乙女フィア、金仮面卿、糞喰いの3人です。
どのような「律」かを一人ずつ見ていきたいと思います。

死衾の乙女フィア


永遠の眠りにつくフィア


フィアが宿したルーンは死王子の修復ルーンです。
フィアは祝福のない褪せ人でも同衾すれば復活することができる能力を持っていました。
彼女は死に生きる者たちのためにデミゴッド最初の死者のゴッドウィンと同衾し、死に生きる者たちのためのルーンを宿しました。


・死王子の修復ルーン
死衾の乙女、フィアが宿したルーン
エルデの王が、壊れかけのエルデンリングを掲げる時
その修復に使用できる

それは、2つの欠環が合わさった聖痕であり
死に生きる理を、律の一部とするものである

黄金律は、運命の死を取り除くことで始まった
ならば新しい律は、死の回帰となるであろう

死に生きる理を律の一部にする、そして死の回帰となるということは、つまり現在の世界のルールである黄金律に運命の死を追加するルールということです。
これにより、死に生きる者たちは死にながら生きるということはなくなり、死を受け入れることができるようになります。
それが、全ての死に生きる者たちを憐み、慈しむ心を持って接した死衾の乙女フィアの宿したルーンです。

金仮面卿


黄金樹の大きさを手で測る金仮面卿


金仮面卿が宿したルーンは完全律の修復ルーンです。
彼は一切しゃべることはなく、思考に関係ないものはすべて不必要とばかりにぼろ布を身にまとい、常に黄金律について思考を巡らせています。
そして、金仮面卿は一つの結論を出します。


・完全律の修復ルーン
金仮面卿が見出したルーン
エルデの王が、壊れかけのエルデンリングを掲げる時
その修復に使用できる

それは、黄金律を完全にせんとする
超越的視座のルーンである

現黄金律の不完全は、即ち視座の揺らぎであった
人のごとき、心持つ神など不要であり
律の瑕疵であったのだ

現ルールである黄金律を完全なものにする。それは全ての運命の死を否定し、死に戻り等の副作用もない死のない世界にすることです。
そのためには、今までいたマリカやラダゴンといった勝手に争い合うような心を持つ神は不要であり、その神自体が律の欠点であると結論付けました。
その生涯を黄金律の研究に捧げた強い思いがルーンとなりました。

糞喰い


地下に幽閉される糞喰い。食いではなく喰い。


糞喰いが宿したルーンは忌み呪いの修復ルーンです。
糞喰いはおそらくは忌み子であり、王都の地下に幽閉されており、この世界のすべてを恨み、憎しみ、そして呪っています。
そして、この世界を呪うためにすべての生命を殺し、穢します。
その願いは、ルーンを宿すことで叶います。


・忌み呪いの修復ルーン
糞喰いが宿した忌まわしいルーン
エルデの王が、壊れかけのエルデンリングを掲げる時
その修復に使用できる

それは、子も、孫も、その先も
永遠に続く忌み呪いの病巣である

律のすべてが穢れてしまえば
すべての穢れは、穢れでなくなる
すべての呪いに祝福あれ

糞喰いは生まれながらに呪われていたが故に、この世界のルールそのものを呪いました。
そしてその呪いは黄金律を穢れさせ、そのすべてを穢れさせました。
自分自身をも呪った男は、最後に願いを叶えることができました。

まとめ

3名が修復ルーンを宿したのはなぜでしょうか。
それは、現行ルールである黄金律に疑問を持ち、このルールを変えてやろうと強く思ったからでしょう。
この要素がない褪せ人には、修復ルーンを宿すことはできないのでしょう。
フィアは死に生きる者たちへの慈悲を、金仮面卿は疑問と研究の果てに、糞喰いは世界への呪いにその修復ルーンを宿しました。

真・女神転生3でもコトワリを宿した3名は現在の世界に生き辛さを感じており、自分の望んだ世界にしたいという願いがありました。

どちらも強い思いこそが、世界を変えるでした。

ということで、今回はエンディング分岐に関わることについて考察してきました。
簡単に書いていったのでエルデンの3人のところがめちゃくちゃわかりづらいですねー
今度は3人がなんでこの思想になったかとか考えるのも面白そうですね。

それでは、また。

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