見出し画像

「ヘーゲルの美学講義」を読んで

この本、「ヘーゲルの美学講義」は、インスタでフォロワーが100人ぐらいの時に投稿しています。

この本を購入するきっかけになったのは、バブルの頃、街づくりをして建築デザインした頃、雑誌、もしくは会話の中で、「美しい街」、「美しい街路」、「美しい家」、「綺麗な内装」などの言葉を雑誌、本で頻繁に目にしたり、何気なく使用してきました。

あるとき、「美しい」とは、何?、そもそも美とは何だろう、黄金比?、などと考えるようになり、プラトン、カント、ヘーゲル、バウムガルテン、シラーなどの本を読みました。

訳者のまえがきに次のように書いてます。「ヘーゲルは人間の精神活動の最高位を占めるものとして、芸術と宗教と学問の三つを考える。人類の最高の精神的所産が、芸術と宗教と学問のうちに蓄積されている、といっても良い。「美学講義」は、その一つ、芸術を主題とする哲学的講義である」

この本は美が体系的になっていて、とても分かりやすかった記憶があります。
目次を見てみると、次のようになっています。
第一部 芸術美の理念
 第一章 美しいものとはなにか
 第二章 自然美
 第三章 芸術美ないし理想形
第二部 理想美の特殊な形態への発展
第一篇 象徴的芸術形式
 第一章 無意識の象徴表現
 第ニ章 高速な象徴表現
 第三章 比喩を用いた芸術形式の意識 
     的な象徴表現
第ニ篇 古典的芸術形式
 第一章 古典的芸術形式の形成過程
 ・・・・・・・・

こんな感じで、美を過去を踏まえた上に、体系的、形式的に分類、類型、整理されてます。しかし、「美」そのものについては、なかなかどの本も明確に定義するのは難しいらしく、今、記憶にあるのは、カントの「主観的普遍性」(共通感覚)についての記述が一番印象に残ってます。

この本、「ヘーゲルの美学講義」は、体系的に、過去の人類が創造した美を理解するに、適切な本です。
今後も前に投稿した本だが、再投稿してみなさんに知ってもらいたい本については、ときどき投稿します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?