初めての救急車

2021年4月5日

この日は話題のスーパーが大阪に進出して3店舗目のオープン日

市場調査としてオープンに合わせて来店すると50人ほど並んでいる

一通り見学し、必要な商品、頼まれた商品を購入し早めの食事をとり12時過ぎに帰社した

不調を感じたのは13時を過ぎた頃だったと思う

デスクに真っ直ぐ座っていられず酔っ払いみたいにフラフラしてしまう

その時点で「あ、これは脳だな」と感じ、帰ったら脳外科に行かないとと考え近所のどこの脳外科に行こうか考え始める

上記理由は以前取引先の方が脳梗塞になり、初期症状を聞いていたからだ

そんな余裕をこいておらずさっさと救急車を呼んでもらうべきだった

フラフラしながらも何とか耐えて座っていたが、急に頭痛がして椅子から崩れ落ちてしまった

近くに座っていた先輩が駆け寄ってきて様子を伺ってくれる

「大丈夫?」と聞かれたが身体に力が入らず大丈夫ではない

先輩はすぐに上司に報告し、救急車を呼んでくれた

その間に事務員さんに机に置いてあるiPhoneを取って欲しいと頼むがiPhoneは胸ポケットに入っていた

話しかけられても口が回らず上手く返せない

この時、明日から仕事どうしようと心配していた仕事人間の自分を褒めてあげたい

救急車が到着したのは10分ほど経った頃だろうか

会社はマンションの1階部分のテナントにあり、その時私がいた部屋には出口が裏口しかない

救急隊員の方にハンモックのような物に乗せてもらい外のストレッチャーまで運んでもらう

デブなので重くて大変そうで申し訳ない

ストレッチャーに乗せられ車内へ

ここで外出していた支店長が戻り救急車に同乗、受入先の病院を確認し救急車を呼んでくれた先輩に営業車で追いかけて来るよう指示をしていた

服を脱がされながら血圧計やら機械を付けられる
血圧は上が160、下が140であった
元々血圧は高めで、健康診断でも引っかかっており、近所のかかりつけ医に相談すると「一生薬を飲み続けるか、運動して身体を絞るかのどちらか」と言われ、後者を選んでジムに通って筋トレや水泳などを1年半ほど続けていたのだが、コロナ禍でジムが休館してしまい運動不足に陥っていたのが原因だと自己推測する

隊員の方に「口を横に開いていーっとやってみて」と言われたが上手く出来ない

足を触られて「感覚の左右差はある?」と聞かれた

左足の感覚がおかしいが言葉が上手く出てこない

救急隊員の言葉が専門用語で聞き取れないが良い状態ではなさそうだ
いつの間にかスーツのパンツを脱がされほぼパンイチになっていた
しばらくすると股間に激痛。管を入れられた。
支店長と目が合う。俺のイチモツを見られたのか…恥ずいけど人より大きめだから良かった
救急車に乗って30分経過しないぐらいだろうか、救急車って思ったより乗り心地悪いなぁと考えていたら病院に到着
ここからCTだ、MRIだと検査が続くが検査中の事はほとんど覚えていない
一通り検査が終わると病棟へ移された。SCUと言って脳卒中専門の集中治療室
医師がパソコンを持って現れ、画像を見ながら病状を説明してくれた。
「脳梗塞」
何やら「乖離」と言って脳にある血管の壁が剥がれてそれが詰まったらしい
そして心房細動もあると聞かされた
不整脈は健康診断でも引っかかった事はなく、初めて知った
ふと先生の名札を見ると…同姓
偶然が過ぎる。珍しい苗字だからだ。
出身地を聞くと納得。その辺に多いと聞いた事がある。
先生が「ご家族にご連絡したいのですが」と言われたがスマホが持てない。この時点で左側が動かしにくいと認識した
看護師さんにスマホを持ってもらい、右手で暗証番号を打ち込んでロック解除、数日前に父親から電話があったので履歴を確認して、看護師さんに伝える
と先生が電話して説明してくれたらしい
同姓故に父親は少し混乱したようだが、すぐに弟からLINEが入り、翌日朝イチで両親を病院に向かわせるからと連絡あり、コロナ禍で感染者が多い大阪へ年老いた両親を来させるのは抵抗があったが私自身が緊急事態なので仕方ないと言い聞かす。
その他、連絡しておきたい人が何人かいたので、スマホを置いて安静にしててくださいという看護師さんの言葉を無視して「これもリハビリや」と連絡を続けた。
このあたりで頭痛が激しいと思っていた。
先生に頭痛は1ヶ月くらいは続くと思いますと言われる
なお、左側の麻痺はお若い(発症時点42歳)ので徐々に良くなるとは思いますが、リハビリ次第ですとの事
特に足は1ミリも動かないので結構本気で絶望していた

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