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第24話 「Pizzaは生ものである」

「Pizzaは生ものである」
そう語るのは、山形・香澄町に店を構える

「Pizza Filo」の店主大澤紘一郎さん。
2022年1月13日にオープンしたこの店は、
16歳からのバイトの経験や東京などで修業を積まれた大澤さんの
「楽しい店を作りたい」
という思いから作られた、こだわりとピッツァに対する愛が感じられる店である。

店内は、カウンター席とテーブル席で構成される。

テーブル席


カウンター席では、目の前でピザを作る姿を見ることができる。
個人的にはこの特等席がおすすめである。

カウンター席

もちろんピッツァそのものに対するこだわりは並々ならないものがある。
生地一つを上げても店主がより美味しいピッツァを目指し試行錯誤を重ねたという。
その末たどり着いた生地は本場イタリア産の小麦を使用している。

約400℃にもなる石窯で短時間で焼かれるピッツァはナポリの店先で売られていたフォカッチャが原型だとされ、現在の形となり普及したのは、16世紀~17世紀だとのこと。

Pizza Filoではこの伝統あるナポリピッツァと店主の大澤さんが選んだ食材を使った、オリジナルが合わさった唯一無二のピッツァを楽しむことができる。

今回は、大澤さんのおすすめである、マリナーラとマルゲリータをいただいた。

マルゲリータ


マリナーラ


この二つのピッツァは見た目だけでは、チーズの有無の差だけに見える。
しかし、実際食べてみると全く違うものであることが分かる。
この二つはピッツァの基本となるもので、
シンプルだからこそ素材の良さが際立つものとなっている。
マルゲリータは比較的あっさりしていてトマトとチーズ、生地それぞれが良さが層になって感じられた。

対してマリナーラはニンニクが入っていることもありパンチがあり生地とソースをオイルがまとめているような一体感を感じた

今回の取材を通して、「Pizzaは生ものである」
「5分以内で半分は食べてほしい」という大澤さんの言葉が印象に残った。
ピザ生地は、通常は冷蔵で保存している。
冷蔵庫から出したての冷たいまま使ってしまうと
均一に火が入らないのだ。

表面だけが焼けてしまいやけどした状態を防ぐために窯に入れる前に常温に戻す必要がある。
そのため、事前に生地を出しておくためにも
お店に行く前に連絡を入れてから行くということを知ってほしい。

「5分以内で半分は食べてほしい」
という言葉にはこのような理由があった。
ピッツァの代表的なメニューであるマルゲリータは
生地、トマトソース、チーズと層になっている。
時間が経つにつれ、層が崩れてしまう。
実際ピッツァは窯から出した瞬間がおいしく、
一番いい席は窯に一番近い席だと言われているように賞味期限が短いものであるため、五分以内に半分は食べてほしいことを教えて頂いた。

最後に現在バイト募集中ということでした。
賄いも出るとのことなので、やりたい方はぜひPizza Filoさんに連絡を。



(文章・写真)山口瞬也

店名 Pizza Filo
営業時間
11:30~14:00 ラスト14:00 
17:30~22:00 ラスト21:30
定休日(水)+不定休
場所 山形市香澄町1丁目20-8大澤ビル1F


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