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山登りなのに1日で21マイル踏破

Day 63(6/24)   1,860ー*10*ー1,870    Osgood Campsite
 朝食の余り物が用意されるのに随分と時間がかかり、出発の時間も遅くなりました。このHutから登って行くと、このエリア最高峰のMt  Washingtonに着きます。私は先を急ぐのでTop Chefさんとは山頂でお別れです。今後のルートについて2人で検討しました。彼はショートカットしてこの山岳地帯をスキップするそうです。運が良ければ再会が出来ると言ってました。

朝食の余りの余り物を詰め込んで行動食に
Hutから見たMt Washington
山頂です
登山電車が走っている観光地でした
雪が残っています

 彼と別れてキャンプ地に向かう途中で会ったハイカーは、距離を見誤ってカウボーイキャンプ(テント無しで野宿)をしたと言ってました。このエリアでは1日20マイル以上歩くことは無理です。私もしばらくは10〜15マイルを基準に計画しました。1時間で1マイル進まない場所も多くありました。

Day64(6/25)     1,870ー*05*ー1,875    The Barn Hostel
 この日のハイクはPinkham Notch Visitors Centerまでの5マイルです。ここも宿泊出来るのですが、やはり$150位かかるので、$30のホステルに宿泊します。実は山中でこのビジターセンターの予約を試みたのですが、留守電になり、ボタン操作で入力しなければなりません。+1を押すみたいなのですが、プラスキーの入力ができません。Top Chefに押し方を聞いたら、”plus one”ではなく”press one”でした。「ボタンを押す」は日本語につられてプッシュだと思い込んでいたので、とんだ思い違いでした。直接電話が繋がったこともあったのですが、電波が安定せずにカード番号を聞かれ、カードを出す前に切れてしまいました。結果として予約日に到着できなかったので経費節約になりました。
 ビジターセンターからは電波が届きにくいので、係の人に頼むと電話を掛けさせてくれました。実はアメリカではWi-Fiから電話をかけることができます。無事宿からのお迎えが来ました。Gorhamという街に向かいます。

お迎えのキャデラック

 キャデラックでお迎えです。思いっきりカッコいいですね。宿までのドライブは楽しい会話タイムです。過去の日本人ハイカーの情報を聞きますが、あまりいないですね。夕方ウォルマートへ連れて行ってもらう時に「横浜」という日本料理店がありました。横浜から来た人が経営しているそうです。味は日本人ハイカーの情報でイマイチのようです。アメリカの日本料理店は中国人の経営者が多いと聞いています。横浜には中華街があるので、日本から来た中国人だろうと伝えました。日本料理店は高いので、しかも不味かったら悲しいので一軒も入りませんでした。

Day 65(6/26)    1,875ー*21*ー1,896 The Barn Hostel(連泊)
 今日はSlack Packに挑戦です。Slack Packとは、必要な装備だけで日帰りでハイクすることです。21マイル(34km)という距離ですが、最後の数マイルは緩い下り坂だから大丈夫だとTop Chefが言ってました。34kmはよくある5万分の1の地図だと68cmですね。
 歩ききることは出来ると思いましたが、問題は時間です。普段ならスタート時間を早めて対応するのですが、宿のスタートが8時近くで、若干心配になりました。ハイペースで進むもののコース最高峰Carter Dome(4,832ft)やWildcat Mountainなど登り返しの激しい登山で、距離が稼げません。持ってきた水が切れ、飲めそうな沢水を浄水器から直接飲んだりしました。
 想定到着時刻がどんどん遅くなってしまいました。一旦は諦めてシェルターに泊まる事も考えました。幸い天気も良く夏至に近い季節だったのでなかなか暗くなりません。少し傾斜が緩くなり川沿いの道になったので走ることにしました。「走れ〜」と声を出して自分に気合を入れて1時間半は走りました。走れない場所で早足になって、また「走れ〜」と自分に命令して走り出しました。暗くなってヘッドランプも使い、9時前にはゴールに着きました。電話して迎えに来てもらいました。遅いことを謝ると、”You made it!”(やったね)と励まされました。
 帰ってから夕飯を作って食べました。皆遅くまで起きていました。午後9時はHiker Midnightと言って皆が寝る時間です。宿によって消灯時間が緩い場合もあります。大挑戦は無事終了しました。

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