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2024年度実践記録 #3「学年通信〜過去から現在〜」

 こんにちは。小学校の教員をしているJと申します。input過多になっている自分に気付き、学校での実践を少しでもoutputしていこうと思い、noteにまとめています。今回のテーマは「学年通信〜過去から現在〜」というテーマで書いていきます。

学級通信?学年通信?

 読んでくださっている方の中には、「学年通信?学級通信じゃなくて?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。そうなんです。私はここ2年、学級通信ではなく、学年通信として子どもたちの様子を伝えています。なぜ学年通信なのか‥過去から振り返りながら書いていこうと思います。

初任校時代(1年目〜7年目)

 初任校は3クラスと4クラスの学年がある今と比べると少し大きめは学校でした。先生方の数も多く、同い年で新卒の同期も1人。そんな環境で私の教師人生は始まりました。学級通信は出している方とそうでない方が半々くらい。書いている方は、金曜日に次の週の予定を出すのと、大きな行事のときなどに出すという方がほとんどでした。

 1年目、担任したのは5年生。学級通信はそれぞれでと学年で言われたため、初めは「たくさん出すぞ!」と意気込んでいました。が、最終的に10号まで。たくさんの情報を詰め込んだよいものを届けようという意識からか、1号作るのに2時間〜3時間かけていました。まだまだ、「書く」という経験が少ない上に、よいものを求めたことにより、全然書けなかったというのが印象です。

 2年目、6年生。初めての卒業学年ということで、意気込んでいました。全部で35号。1年目と比べるとたくさん出せた1年になりました。この時の学年主任の旦那さんが、毎日発行をされている方で、実際の学級通信をいただき、参考にしながら書いたことを覚えています。

 3年目、1年生。この年は学年主任の先生が、週予定を学級通信で出そう!とおっしゃっていたので、週1回は必ず出していました。途中から予定だけでは物足りないと思い始め、月曜日→子どもたちの様子、金曜日→翌週の時間割という週2発行に。結果的には、85号。まだまだ、書く力がなく、1号をまとめるのに時間がかかる日々。土日も使いながら出した覚えがあります。

 4年目、5年生。2回目の5年生の担任となり、初任のときを越えられるように、少しずつ書いていきました。1号にかかる時間は少しずつ早くなってきたものの、まだまだ長い。圧倒的な力不足。このときは、5年1組だったので51号を目指す!と宣言し、51枚を書き上げました。
 また、週予定だけでは、学級通信とは言えない!というよくわからない考えから、この年は週予定は出さず‥。今思えば変なこだわりだったなぁと思います。

 5年目、6年生。2回目の卒業生。最初の卒業生のときとは違い、いろいろな仕事を任せてもらっている中での卒業生の担任でした。前年度51号、持ち上がりということもあり、意気込んでいましたが、結局31号。日々の忙しさに負けて、全然書けなかったことを覚えています。

 6年目、特別支援学級。この年は初めての特別支援学級担任。とてもよい経験をさせてもらった1年。ただ、教師としての停滞感を感じた1年でもあった。「自分の担当の子だけ」というわけにもいかないので、この年は学級通信はなし。もっとも書かなかった1年になりました。

 7年目、3年生。初めての学年主任。ここで、初めて学年主任をやらせてもらった。組んだのは6年目、3年目の女性。年代が近いこともあり、主任というよりは身近な先輩のようなスタイルで臨んだ。6年目の先生は、バリバリやりたい雰囲気。3年目の先生は、頑張り屋だけど学級通信はこれまで出してきていない。そんな中だったので、基本的には3年目の先生に合わせながら、通信をだすことに。基本は週1回でその中に週予定も入れました。なるべく早く書き、そのまま2人に渡す。その生活を続け、25号まで発行。コロナの休校からスタートした学年でしたが、結果的にすごくよい1年を過ごせました。

現任校(8年目〜11年目)

 初めての異動となりドキドキの中、現任校に着任しました。2クラスと3クラスの学年が混在する、初任校よりは少し規模の小さい学校。おそらく、自分が着任した時点で学級通信を出している人は0。現在、着任して4年目に入りましたが、学校の状況と自分の立場、年齢も踏まえながら、進み方を試行錯誤する日々となっています。

 8年目、6年生。異動してすぐの6年生。周りはだれも学級通信を出していない状況でした。3クラスの学年で、立場としては真ん中。主任に学級通信を出させて欲しいことをお願いし、快諾していただいたので、発行することに。書いたら学年の2人にも渡す。という流れを大事にしながら少しずつ書いていきました。結局この年は、20号くらい。異動してすぐ、新しい環境の中だったので、頑張った方かなと思っています。卒業式の日、最終号を読んだ子どもたちから、「先生、これいいね!」と言ってもらえたことがとても嬉しかったです。

生まれる学級差

 9年目、5年生。初めて2クラスの学年をもちました。そして学年主任で、組むのは、臨任として初めて担任をもつ方。主任ということもあり学級通信を出そう!と年度当初に持ちかけ、書いたものは必ず紙とデータで渡すということをしていきました。この年に出会ったのが、渡辺道治先生の『BBQ型学級経営』という書籍。


・学級通信の毎日発行
・双方向型学級通信
を実践して先生がいるという驚きとそれに対する憧れを抱き、「やってみたい」という思いが強くなりました。そこで、この年度の1月から「なるべく毎日発行」を目指し、全部で51号を出しました。この年は、これまでの教師人生で初めて保護者から、「学級通信ありがとうございます!」「親としても勉強になる内容です!」というお話をいただきました。通信の価値をより見出すことができた1年になりました。
 しかし、この年は通信について方向性を考えさせられる年ともなりました。それは、「学級差」です。もちろん担任が違うので通信の内容も変わります。出す回数も変わります。なるべく差をうまないように‥とは考えていましたが、最後の校長面談のときに「学級差が‥」と言われてしまいました。学年主任として反省すべきことだし、どうするか考えなければいけないなと強く思いました。2クラスという差を感じやすい環境、学級通信という文化がほとんどない学校においての通信の進め方。とても悩んだ年度末になりました。

そして学年通信へ

 10年目、2年生。自分にとっても10年という節目の年。この年は4年目の先生と組みました。とても頑張り屋で一生懸命。ただ、学級通信については書いたことがない。そこで考えたのが、「学年通信」としての発行でした。通信は出したい。けど、突っ走りすぎると隣のクラスに不安感を感じさせてしまう。そして、2年生という学年。それを考えたときに、「これならできる!」と思った方法です。年度はじめには、以下の点について伝えました。
・毎日発行をしたいこと。
・最初はすべて自分が書くこと。
・もし書きたい内容があったときには、書いてみて欲しいこと。
そうして、初めて「毎日発行する!」と決めて学年通信を出し始めました。
 後期に差し掛かるあたりで、組んでいる先生から「私も書きます!」と言ってもらいました。そこで、木・金の通信は任せ、2人で分担して書くように。無事に毎日発行を達成し、全部で205号を書き上げました。また、後半は双方向型通信もスタートさせ、保護者からのお便りもたくさんいただきました。

 11年目、4年生。今年度です。今年度も学年通信として発行しています。同じ学年の先生には、「学級通信もだしていいよ。」と伝えてあります。今年度はスタートから双方向型通信にし、フォームを使ってのお便り募集も開始。「BBQ型学級経営」を目指し少しずつ前に進んでいるところです。

学年通信、いいぞ!

 ということで、今も毎日学年通信を発行しています。そしてよい感触を得ています。長くなってしまったので、学年通信の進め方やよさ、いただいた保護者からのお便りについては、また次回まとめようと思います。自分の教師人生の振り返りのようになってしまった記事ですが、お読みいただきありがとうございました!また、次回もよろしくお願いします✨