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2024年度実践記録#6 「新たな価値の種まきー喜びー」

 今年度のテーマは「追試」をしてみるということで、様々な先生方から教えていただいたことの中から、ビビッときた実践をチャレンジしています。今回は、Voicyで渡辺道治先生が公開してくださっていた「喜び」に関する授業を行ったので、記録としてまとめていきたいと思います。

おすすめ鉄板参観授業連続5回講座

 もととなっているVoicyの放送はこちらです。

全5回、授業を紹介していただけるという贅沢な放送の第1回に紹介していただいた授業です。参観授業となっていますが、4月の参観は「オムニバス型授業」を行ったので、今回は参観日ではない授業で実践しました。

喜びとは?

 授業の初め、「喜び」というスライドを見せて一緒に声に出した後、ノートにどんな喜びがあるか?を書き、3つ書けたら立って1つ発表という時間をとりました。この活動の仕方も渡辺先生から学んだこと。手を挙げるのが難しい子も、このやり方だと発言できる子がいます。ある程度出し終えたところで、コンテンツのスライドを進めていきます。
「どんな喜びですか?」写真を見て子どもたちと考えていきます。
4つ目の動画のとき、運動会直後ということもあり、運動会で勝った喜び!とほとんどの子が言っていました。ここまでが導入です。良い流れで子どもたちと授業に入っていくことができた感覚がありました。

最大のポイント

 その後コンテンツに沿って、授業を進め、渡辺先生が放送の中で「ポイント」とおっしゃっていた場面へ。最高記録出せた!というところで子どもたちの空気がかわり「それでいいの?」という雰囲気になったのを感じ取りました。明るくハキハキ、喜んでいるように‥と心に決めていたものの、修行が足りませんでした。言葉では「すごいね〜」と言っているものの、あ、これは腹の言葉になってない‥と自分で思ったほど、中途半端な投げかけになってしまいました。最大のポイント、最大の反省ポイントです。

授業の終わりに

 ただ、そこでとまっていられないので、授業は進んでいきます。反省している自分をよそに、どんどん引き込まれていく子どもたち。これがこのコンテンツの凄さだなと思いました。まさに子どもたちが、「擬似体験」しているような感覚です。最後の場面、もう一度子どもたちに「何回跳んで何位だと思いますか?」ときくと、多くの子が「喜んでいるから1位!」と言っていました。
 結果発表後の「最高のビリッケツ」という言葉に「え!?」という反応。最後に「たくさんの葛藤、話し合い、練習の中から生まれたこのビリッケツの喜び。これも1つの喜びだよね。みんなはこのクラスでどんな喜びを創っていきたいですか?感想を書きましょう。」と話し、感想を書いて授業を終えました。

子どもたちの感想

・あべちゃんにとって、3つの喜びがあったと思います。1つ目は自分から意見が言えたこと。2つ目は一緒に跳べたこと。3つ目はみんながよろこんでいたことです。
・みんなでできた喜びを感じられる素敵なクラスだなと思った。このクラスもそんなクラスにしたい。
・私はあべちゃんをいれて5位だけどみんなが喜んでいる姿を見て、嬉しい気持ちになりました。周りの人の気持ちを考えて、その人の考えをちゃんときくことが大切だと思いました。
・みんなが仲良くなったし、一緒に喜びを味わえたのがよかったなと思いました。
・運動会で最下位になっても落ち込まないでみんなで喜べることがわかりました。
・喜び方は人それぞれだなと思った。5位でも喜んだのはクラスみんなで協力して跳んでだした71回だったからだと思った。
・感動した。5位でもみんな喜んでいる姿に感動した。

 普段、なかなか書けない子も集中して感想を書いていました。素敵な言葉にたくさん出会えました。

やってみて‥

 本当に素敵な授業でした。子どもたちがぐっと引き込まれ考えていく。やってよかったと思います。今回、こうして蒔いた「喜び」という価値の発芽を待ちながら、じっくり子どもたちの成長を待ちたいと思います。

最後に

 「オムニバス型授業」のときもそうでしたが、追試をすると自分の力のなさを痛感します。それと同時に、まだまだ磨ける!とも思うのですが‥。演技力、語りの力、まだまだと思うところがたくさんあったので、これからも磨き続けていきたいと思います。この放送の実践はあと4回とも追試します。子どもたちと創る1時間を楽しむともに、自分の力も高めていきたいと思います。