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砂の城のように。

水を使ってカチカチに固めた砂の城。

嵐がくれば波の力であっという間に崩れてしまうだろう。
嵐がくるまで保てるかもしれない城も
横入りで色々な人にあっという間に踏まれ手でぐちゃぐちゃにされて木っ端微塵だ。

娘が幼稚園児の頃。
泥団子が娘の中でブームだった。
担任の先生も教えてくれる。
【1日泥団子を作っていた】と。
日に日に泥団子の質も良くなり更に大きさが増していく。
カチカチに固めすぐには割れない泥団子を袋にいれ送迎バスから降り嬉しそうに見せてくる。
途中、転んで泥団子がぐちゃぐちゃになり泣く事もあった。
娘は壊れた事に悲しくなり見せられなかった事が悔しいわけだ。それを作り褒めてほしくて一日中作っていたんだろう。

娘さん。ママはキレイな大きくてツヤツヤの泥団子をみて凄いな!って思ったよ。
ママ、そんなの作れなかった。
でもさ、その作ってきた過程がとっても大切で。
泥団子が壊れてしまったことは悲しいし残念だけど。その努力を見てくれてた先生やお友達がいて何よりその作ろうとした気持ちが大切だよね。
わかってるよ。ママは。
キレイな大きい泥団子が見れなくても
ママはどんな姿でどんな風にあなたがその泥団子を作ったのか想像できる。浮かぶから。
だから泣けてきちゃう。
それで充分。またやり直せばいいからね。
今度はママと作ろうか。また新しい泥団子を。

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