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公開買付制度・大量保有報告制度等ワーキング・グループー第3回会議が開催されました

本日の日経平均株価の終値は前日比348円安の32,606円でしたが、保有銘柄の1つが2日前に通期業績予想の上方修正をし、株価が昨日から大きく上げており、週明けの株価の様子を見て、一定株数を売却しようかなと考えたりしていました。基本的に株式投資は長期保有ですが、大きく株価が上がったところで、一定の益を得て、また下がった局面で買い増していくのが中長期の株式投資の基本かなと私は思っています。

本日はワーキング・グループの第3回会議が開催されました。会議のライブ配信もしており、視聴を考えていたのですが、都合がつかず、結局会議の様子は見れませんでしたが、事務局資料が次のとおり公表されています。

https://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/tob_wg/shiryou/20230908/01.pdf

論点は、いくつかありますが、主に次のような内容です。

1点目は、5%ルールの適用範囲の見直しです。5%ルールの適用範囲について、その規制趣旨に照らして見直しを行うこと及びその見直し内容についてどう考えるかということです。

2点目は、公開買付けの差止制度。私人による公開買付けの差止制度を設けること並びにその差止事由及び差止権者についてどう考えるかということです。

3点目は、公開買付けの事後的な救済制度。公開買付けの事後的な救済制度を拡充すること及びその内容について、どう考えるかということです。

4点目は、公開買付けの予告です。公開買付けの予告について規制を強化すること及びその内容についてどう考えるかです。
公開買付の予告は、公開買付者が公開買付けを行う予定やその可能性のみを公表して、具体的な開始日について明示されないことをいいますが、これが、相場操縦に該当し得るよう な場合や長期間において公開買付けの開始や買収提案の取下げがなされない状態が継続すると、株式市場や対象会社の地位を不安定にするのではないかと言った点がポイントですね。

私自身は、5%ルールは社会人になって1年目の時から関与してきましたが(当時は5%ルールに基づく変更報告義務の発生の都度、関東財務局に書類を提出していました。有価証券報告書も紙のみが発行されていた古い時代です)、公開買付制度は経験が乏しいため、あまり詳しい実務までは分かりませんが、法改正となると久しぶりになります。

いずれも論点として上げられた段階ですので、今後、どうなるかは議論が継続していきますが、この第3回会議の議事録が公表されたら読んでみたいと思います。